わからないを楽しむ! AFTERGLOW 光の破片をつかまえる 横浜トリエンナーレ2020 〜横浜美術館〜

美大生の時に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に行って以来のトリエンナーレです。今年は横浜での開催とあって家から近いのと、コロナの影響で美術館も最近全く行けてなかったので行くことに。楽しみ〜!!

ちなみにまとめたら結構なボリュームだったので開催地ごとに記事をまとめていこうと思います。

目次

トリエンナーレとは?

トリエンナーレ(triennale)とは、イタリア語で、3年に一度 という意味で、3年に一度開催される大型の芸術祭のことを指します。もともとはミラノ・トリエンナーレ (Triennale di Milano) 、イタリアのミラノで開催される美術展覧会が始りで1990年以降世界各地で美術展覧会が開催され出したのです。日本もこれを真似て、毎年様々な地域で開催しています。ちなみに去年は「あいちトリエンナーレ 2019」が記憶に新しいかなと思います。

三箇所で実施!開催場所はこちら

横浜美術館PLOT (プロット)48日本郵船歴史博物館の3箇所で実施されます。横浜美術館 、プロット48に関してはチケットと同じ日にちでの鑑賞になるのですが日本郵船歴史博物館に関しては日時指定なしでいつでも行くことが出来ます。なので一日に3箇所もまわるのがしんどい。。という方は別の日に日本郵船歴史博物館だけ行くと良いと思います。(ちなみに私もその予定です。笑)

チケット購入方法

コロナの影響もあり、最近はほとんどの美術館がオンラインでのチケット購入を推奨しています。もちろん当日窓口での購入も可能ですが、予約の余り分のみとなるので枚数が少ないのでオンラインでの購入がスムーズかと思います。チケットの購入はこちらからどうぞ。

また、チケットの購入以外にもマスクの着用と、入館時の検温、アルコール消毒などが必須になっていますのであらかじめホームページを確認してから行くと良いと思います。

横浜美術館

こちらの写真は横浜美術館なのですが建物全体が幕に覆われていて一見、工事中なのか?と思わせますが、実はこちらも今回の作品の一つなのです。

横浜美術館は、1989年11月3日に開館しました。
迫力のあるシンメトリーな外観と、吹き抜けの開放的なグランドギャラリーが特徴の当館は、7つの展示室のほか、11万冊を超える蔵書がある美術情報センター、多彩なワークショップを行うアトリエなども揃う結構なんでもあるオシャレ美術館となっています。また、みなとみらい駅から徒歩3分という立地の良さでショピング帰りにふらっと立ち寄ることが出来るので横浜市民、憩いの美術館となっています。

横浜トリエンナーレ初、海外のアーティスティック・ディレクター

ラクス・メディア・コレクティヴ

今回キュレーターとして迎えられたのはインド出身のアーティスト3人組からなるこちらのラクス・メディア・コレクティヴです。1992年にインドのニューデリーで結成されたラクスは、作品制作や展覧会のキュレーションをはじめ、都市空間や文化に関する研究や、執筆など多岐にわたる実践に取り組んできました。

なんだか強そう。。

「わからない」を楽しむ

作品の解説が記してあるキャプションは、詩のように謎めいた文章で、作品の見方を容易には教えてくれません。ラスクはこの「わからない」状態を楽しんで欲しいと願っています。この作品はこういうことを言いたいのかな、と想像し、連想を広げて欲しいのだそうです。まぁとりあえず何も考えないでただ思った通りに見れば良いと思います。うん。

展示作品を紹介

展示中の作品を何点か紹介していきます。今回はほとんど全作品写真OKだったので(何点かNGなものもあります)写真撮影を楽しんでいるお客さんが多かったです。

回転する森 ニック・ケイヴ

こちらは横浜美術館のエントランスに展示してある作品で美術館に入った瞬間に別世界に入ったような不思議な世界観でした。キラキラしていて見ているだけで楽しい作品です!

天井から吊られているのは「ガーデン・ウィンド・スピナー」と呼ばれる飾り。ビッグバンのようにキラキラする光を楽しんでください。よく見ると銃や弾丸といった恐ろしい形をしたものも隠れていて、アメリカ社会の複雑な現実を表しています。

つながりの啓示 ロバート・アンドリュー

この作品は私が一番個人的に面白いなぁと思った作品なのですが、プリンターと逆の発想で、ノズルから水が噴射され、壁にらかじめ吹き付けられた土や土絵具の層が侵食され洗い流されたいくことで、徐々にある言葉が出現するというもの。

発想が面白い!!

ということは会期最終日あたりには文字が浮かび上がってそうですね、気になる。。


この銀色の部分から水が噴射されてこの赤い土が洗い流され徐々に文字が浮かび上がってくるのだそうです。

からみあい エヴァ・ファブレガス

肩こりをほぐす指圧グッズのように、人間の体にとって気持ちの良い形や触感にインスピレーションを受けたのだそうです。アーティスティック・ディレクターの「ラクス」の3人は、人間の腸のような形をみて、善玉菌や悪玉菌が共生するわたしたちのおなかの中へ想像を広げたという。

近くで見るとこのように中に丸い突起物が入っていて人間の腸みたいになっています。すごい!

こちらの作品は触ることが出来きます。こんな感じで中もくぐったり出来て楽しいです!

White Discharge 金氏徹平

見なれたものを包み込むことで新しい表面が見えてくる。頭部や胴部から別の生き物が溢れ出すようにオブジェとオブジェが凍りついていて、どこか目が離せない魅力的な形を作り出しています。

なんだかこの白いのが可愛らしいなぁとずっと見てしまいました。。

クロマ キム・ユンチョル

246個の異なる形状をした部品が組み合わさって、結び目が複雑につながった一つの輪を作り出しています。ほとんど検知できないような地球の重力やわずかな宇宙からの電波などの影響を受けて、結び目の上で屈曲する光が発っせられています。

こちらの作品は毎時30分から始まり、15分間だけ光ります。とても綺麗でした!

近くで見るとパーツが凄いです。

まとめ

今回はトリエンナーレの一部の作品を紹介しました。他にも動画作品や光を使った作品などが数多く展示されていますので、丸一日楽しめるかと思います。キャプションを読んでも、わからない作品もあるのでその「わからない」を楽しんだ後には作品の近くで待機している監視員の方に説明を求めてみるのも良いかと思います。

会期は10月11日までですが、コロナによる感染者数が日に日に増えてきていますのでいつ中止になるかも分かりません。なので行ける時に行くことを私はオススメします。チケットも予約制で入場人数も普段の展示に比べたらとても少ない人なのでマスクだけしていけば快適に展示を楽しむことが出来ます。

次回はプロット48の作品を紹介していこうと思います。

横浜美術館
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:30)
休日 木曜日、年末年始
料金 500円 (一般 コレクション展)※企画展は展示により変動
美術館詳細はコチラ

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