展示をする人は必見!キャプションの書き方と作り方について

今回は作品を展示するうえで欠かせないキャプションの作り方についてご紹介していきます。

おまつ

キャプションって作品のタイトルと作者の名前書けばいいんじゃないの?

ワンコ先生

概ねそうなんだけど実はもう少し書いた方がいい情報があるから詳しくみていこう!

目次

キャプションとは

展示に行ったことがある人はご存知かも知れませんが、キャプションとは作品の紹介をするいわば説明書きのようなものです。例えばこんな感じで展示されている作品の背景を紹介する場合や、作品や作者の名前などを紹介する時に用いられます。

キャプションの情報は何を入れたらいいの?

今回は作品の下にある、こちらの小さい方のキャプションを作っていきます。
主にこちらの情報を入れていきます。

  • 名前
  • タイトル
  • エディション
  • 技法
  • 値段

人によっては、名前と作品タイトルの順番が逆の人もいたりします。なのでどちらを一番上に記載するのかはその人が一番強調したい情報を上に書けば良いと思います。(私はいつも文字のバランスをみて適当に記載しています。)

銅版画特有なのがエディションを記載することです。特に版画は複製ができるためエディションを入れることはとても大事になってきます。なので作品を売る場合は何枚刷っておくのかを予め決めておきましょう。そしてその作品の価値を守る為にも必ず決めた枚数以上は刷らないようにすることが大事です。

キャプションのサイズは決まってるの?

さて、キャプションを作る際に一番気になるのが

キャプションのサイズは決まっているのだろうか、どのくらいのサイズ感がいいのだろうか?
と迷う人も多いのではないのでしょうか。

結論から言うとキャプションは
作品の邪魔をせずに近寄った時に読めるサイズ感であれば正直どんなサイズでも大丈夫です。


ちなみに私の作品はA4〜A3サイズの間が多いのでキャプションはそれに合わせてA8〜名刺サイズぐらいで制作することが多いのですが、最終的には試し刷りをして、作品と並べてみてフォントや全体のサイズの調整を行い、それに合ったサイズで印刷をします。なので必ずこれといったサイズは特には決めていません。今回は一例としてA8の場合のサイズの寸法を載せておきますので参考までにどうぞ。

そしてキャプションはパネルに貼って作品と一緒に展示します。

おまつ

なんでパネルに貼るの?

なぜパネルに貼る必要があるのか

パネルに貼る理由は、、カッコいいからです。あとは作品とのバランスもあります。
カチッと額に入っている作品の下にペラペラの紙に書いてある文字が貼ってあったらどうですかね。
「なんかメモ貼ってあるのかな。。」ってなりませんかね。

なので作品と同様にキャプションもしっかりと正装してあげましょう。
キャプションがしっかりしていると作品の完成度もさらに上がります。

ワンコ先生

こういうちょっとしたことをしっかりやると作品の見栄えもさらに良くなるんだよ。

作り方

キャプションを作る際には、印刷したものをパネルに貼って作品と一緒に展示します。キャプションの文字は見た人が読めれば手書きでもOKです。私の場合はパソコンで作った方が楽なので(字もそれほど綺麗とは言い難いので。。)いつもパソコンで制作しています。

用意するもの

  • 貼りパネ(薄い方が望ましい)
  • キャプション印刷したもの
  • カッター
  • 定規

貼りパネ(のりパネ)などは、ホームセンターや画材屋にありますが最近では100ショップにもあるので好きな方でご購入してください。ちなみに厚さは3~5mmが望ましいです。あんまり厚手だとカッターで切る時に角が潰れたりするのでオススメしません。

そして初心者の人ほど絶対に貼りパネを使ってください。人によってはシール紙に印刷して普通のパネルに貼る人もいますが、貼る時にシワになったり真っ直ぐ貼れなかったりとかなりの難易度が求められますので、私は貼りパネを推奨します。

貼りパネに紙を貼る

今回はA3サイズで制作しています。パネルに紙を重ねてみると分かるのですがA3サイズのパネルと書いてありますがA3サイズのトンボ(紙を裁断する時の目印)までが貼れるように少し大きめになっています。これだけ余裕があれば貼る時に紙がはみ出たりする心配は、まずないかと思います。

説明書き通りに行う


そしてわざわざ、失敗しないようにメーカーさんの方から親切に貼り方の説明まで記載してあります。ありがたい。。基本これの通りに貼っていけば失敗せずに綺麗に貼れます。なので今回もこの裏面の説明通りに貼っていこうと思います。


剥離紙の中央を縦にカットしていきます。あまり力を入れすぎるとパネルまで切れてしまうので、スーッとなぞるようにカットしていきましょう。

カットできたら印刷物を真ん中で合わせて貼り付けて、左右の剥離紙を剥がしながら印刷物の空気を手で抜きながらゆっくりと順番に貼り合わせていきます。

ワンコ先生

ゆっくり慎重に作業してね。

カッターで切っていく

貼りパネは厚みがあり、ハサミで切ると切り口から曲がってしまいます。なのでここではカッターと定規を使って切っていきます。カッターでの切り方は下記の記事を参考にしてみてくださいね。

あとは後ろにひっつき虫で貼り付ければ完成です!
このひっつき虫は練りゴムみたいに好きなサイズに手でちぎって貼れば壁にペタッと付きます。
外した時にキャプションが破れたりすることがなく、壁が多少デコボコしてもしっかり貼ることが出来るのでオススメです!

まとめ

今回は、キャプションの作り方を紹介しました。なんてことない小さな作品の説明書きなのですが、料理のお品書きと一緒で、このキャプションのクオリティがしっかりしているかどうかで作品のクオリティもさらに良くなりますので、気を抜かずにこれも作品の一部だと思って作ってみてくださいね。

ワンコ先生

美術館に行ったらキャプションも一緒に見てみてね。作家さんによっては独自の書き方をしている人もいるから色々なバリエーションがあって面白いよ。

おまつ

普段は作品にばっかりに目がいってたけどキャプションも作品の一部だと思って見てみるよ!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次