展示会をやってみよう!準備から搬入、展示までのあれこれ

おまつ

この前の展示楽しかったよね。準備とか大変だったけど達成感があったよね。

ワンコ先生

そうだね。展示は実際にやって初めて分かる良さとかたくさんあるからね。今回はこの前の展示のあれこれをまとめたよ。これから展示をやってみたいなと思っている人は参考にしてみてね。

目次

どういった作品を作るのかコンセプトを決める

まずは、コンセプトを決めてから作品作りを開始するのが理想です。ですが人によっては作品を作っている過程でコンセプトが浮かぶ場合もあります(私もたまにコッチです)。

なので、まぁ展示までに間に合えば正直どっちでも大丈夫です。最悪作品の方向性というか雰囲気がバラバラでもなんとかうまいこと言ってまとめれば問題ありません。私もいつもそんな感じです、はい。

画廊やギャラリーなどの展示会場を確保する

画廊やギャラリーなど作品を展示する会場を確保します。以前は「ギャラリーで展示をする」と言ったら売れっ子作家しかできないイメージでしたが最近ではレンタルギャラリーと言われる、いわばお金を払えば誰でも作品を展示できる貸し画廊も増えてきていますので、誰でも手軽に展示ができるようになりました。

また、芸術の秋と言われるほどに、秋は特に人気でギャラリーも埋まっていることが多いので秋に展示をしたい方は事前に予約しておきましょう。

告知やDMの準備をする


開催場所や日時が決まったらDMの準備をします。最近ではSNSでの告知が主流だと思います。
私の場合はデザイナーという職業柄、ネットやSNS以外にもDMやポスターのデザインをして発注まで行います。DMに関しては印刷をしなくてもSNSで完結してもいいかなと思うのですが、ポスターは会場の入り口などに貼っておくと、「ここでやってるのか」とふらっと通りがかりのお客様が入られることが多々ありますのでポスターは何枚か作っておくのがいいと思います。

ちなみに印刷はプリントパックを使っています。こちらはデザイナーで知らない人はいないであろう業界最安値で出来上がりも高品質なので、初めてで分からなかったらプリントパックを使っておきましょう。

また入稿形式もフォトショやイラレがない人でも入稿できるようにPDFやJPG入稿もあり無料のテンプレートも用意されていますので印刷にあまり詳しくない人でもガイドラインに沿って作れば入稿できるようになっています。

告知は開催の一月前ぐらいから行い2週間前になってきたら再度また告知をします。あまりに前から告知するとみんな忘れてしまいますのでリマインダーのように小刻みに告知します。これも何回も繰り返し告知すると嫌われますのでそこの塩梅は気をつけましょう。

キャプションの準備をする

キャプションはどういった作品かを説明するのに欠かせない大切なものです。作品が出来上がったらキャプションも一緒に準備しましょう。作り方はこちらの記事からどうぞ。

搬入編

実際に作品を会場に搬入し、展示していきます。展示の準備においてこの作業が一番大変で面倒くさいので根気よくやっていきましょう。

展示の仕方

  • 作品やキャプション
  • 平行水準器
  • 釘など作品を壁に固定するもの

今回は平面作品の場合を紹介していきます。(立体作品は展示の仕方がまた異なるのでまた今度)
この壁に綺麗に飾る作業が大変なんです。。

紐に沿って作品の高さを合わせる

何が大変かって、床と平行に等間隔で作品を飾る作業ですね。
目視でできる人はそれで良いのですが大半の人は実際にやってみると分かるのですが曲がります。離れて見てみると必ず曲がっています。なので初めに位置だしを行います。

紐の高さは目線と同じ高さが絵の中心にくるのが望ましいです。(床から145cm〜157cm)
なぜかというと目線より少し低い方が作品を鑑賞しやすいからです。
今度、美術館に行った際に作品の高さがどれくらいなのか気にして鑑賞してみてください。大体この高さに設置してあることが多いと思います。

私はいつも作品の中心で揃えて飾っていますが、人によっては作品の上下で揃える人もいます。なのでこれも好きな方で飾ってください。ただ真ん中の方が作品のサイズが違う場合でも綺麗に飾れるので個人的には真ん中がオススメです。

小さいサイズで沢山作品がある場合は上下左右に2段3段と飾る「段掛け」という飾り方もあるのでそちらもオススメです。

ちなみに紐じゃなくても、こういったレーザーで水平垂直を出してくれるハイテク機械もありますのでお好きな方を使ってみてください。ちなみにこっちは垂直も出してくれますので大きめの作品を飾りたい人にはオススメです。

会期中は何をしたらいいのか

お客さんとのコミュニケーションを楽しむ

さて搬入も終わり、いよいよ今日から展示が始まります。作品も飾ったしキャプションも取り付けたしこれで終わりかな。。と思っていませんか。実は展示は飾って終わりではなく、お客さんとのコニュニケーションを楽しみましょう。

わざわざ貴重な時間を使ってあなたの作品を見に来てくれているのです。それはつまり、あなたの作品に興味があるから。また、来てくれた人は目の前の作品は一体どんな人が作ったのだろうと興味を持ってくれているはずです。
その人とお話しできたらきっと嬉しく思ってくれます。

それに自分の作品をプレゼンする練習にもなります。特にこういったアートは、万人が理解できるものでもなく(私のように抽象画を展示する場合は特に。)そういった抽象的な部分を言語化して人に伝える訓練をすることは作家として、大事なことだと思います。もちろん、全てのプロセスを言語化するのは難しい部分もあるのでそこは自分ができる範囲で説明出来るように努めましょう。

客観的に自分の作品を見てみる

以前にもこちらの記事でも触れたのですが飾ってある自分の作品を客観的に見てみる。
作っていた時に気付かなかった「あれ、何か作っている時はいいなって思ってたけど飾ってみたらそうでもないな」みたいな、逆も然りでそんな感じで新しい発見があります。なので次回の作品作りへのモチベーションも上がったりと勉強になる部分が多いと思います。

まとめ

今回は展示の仕方についてまとめてみました。展示をするのは正直めんどくさいし大変です。SNSで作品をアップする方がはるかに楽ではあります。ですが実際に展示をすることでしか得られない経験がたくさんあります。なので作品を作っている人は是非一度は展示をする経験をしてみて欲しいと思います。

展示を一人でやると大変なので慣れない最初のうちは複数人で行うグループ展などで役割分担をして展示をする一連の流れを覚えるのがオススメです。また悔いのないように展示をする為にはしっかりと逆算をしてスケジューリングをして一つ一つの作業をこなしていくことがとても重要になってきますので余裕を持って行うようにしてみてくださいね。

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