直島を離れこちらも念願だった豊島美術館へ向かうことに。
と言うことで今回は豊島編です!
豊島の行き方
直島に来たら、こちらも是非セットで行ってほしいのが豊島です。
私は最初、豊島(とよしま)と思っていましたが(てしま)と読みます。完全にスラダンの豊玉のせい笑
地図を見ていただくとわかりますが豊島は直島の右隣にある島です(赤点線の島が豊島)。ちなみにオリーブで有名な小豆島は豊島の右隣にあり、この豊島を経由して行くことが出来ます。
詳しいフェリーなどの時刻はこちらからどうぞ。
直島から豊島への旅客船に乗る
ベネッセハウスを後にし、豊島への旅客船乗り場へ向かいます。チケットは当日現金のみの取り扱いとなります。豊島への便は直島よりも少なく船もフェリーではなく旅客船になります。なので自転車や車でお越しの方は宇野か高松港からフェリーで直接、豊島に行く必要があります。
豊島に到着!
海外のお客さんも続々と降りて来ました。直島か豊島までは20分ほどで着きます。
小型な高速旅客船のため人数制限がありますのでなるべく早めに並んでおくことが大事です。
豊島には、こちらの家浦ともう一つ唐櫃港(からとこう)があり、豊島美術館は唐櫃港の方が近いので本当ならそちらの港に行きたかったのですが直島からはこちらの家浦港しか着きません。
なので、ここから美術館までは島を走るシャトルバスかレンタルサイクルなどで行くことをオススメします。ちなみに徒歩だと1時間ほどかかります。。
バスが間に合わない。。
一人で旅行をしていると、たまにある旅のハプニング。私は割と抜かりなく下調べをして最悪の事態をいくつか想定してから行くタイプなのでそこまで大きなハプニングに今まであったことはないのですが、今回は初めての大きなハプニングに遭遇することに。
こちらは島を走る唯一のシャトルバス。ですが便は一時間に一本しかありません。しかもこの日はタクシーも人がいないので動いておらず、(あっても2台ほどらしい。。)あいにくの雨でレンタルサイクルもやっていないという交通手段が全てストップしている状態です。そんな状況で観光客も多く、なんと私の4人前で「定員オーバーです」という運転手さんからのまさかの通達が。
頭が真っ白にまりました。
しかも私の後ろにもかなりの人が並んでいて、みんな「え、、どうすんの?ウソでしょ?」みたいな空気が辺りに漂っていました。
そしてここから美術館まで歩くと約1時間。確実に間に合いません。しかも美術館の入館時間は決まっており時間変更はできません。また新たにチケットを買うか、でも観光客がこんなにいるのに後の時間は空いているのか、とりあえず美術館にダメもとで電話して聞いてみるか、、と
途方に暮れてどうしたものかと考えていると私に救いの手が。
「美術館行くんでしょ?美術館の前通るから乗せてってあげようか?」と言う信じられない言葉が。
「えっっ、、いいんですか!?」
なんとこの神様は地元のレンタルサイクルをやっている方でちょうど駅まで自転車を回収しにきて、途方に暮れている私を見つけて車で送ってくれたのです。他の方には申し訳ないですが、ここはお言葉に甘え美術館まで送っていただくことに。ありがとうございます。。
車中では、豊島美術館の話やGWや繁忙期だと3時間は待つよ。といった地元の話しを色々と教えていただきました。ある程度想定して準備をして行っても、現地での観光客の数や当日タクシーがなかったり、まさかの雨でレンタルサイクルがやってないとうことは当日行ってみるまでわからないので次回来る時はさらに時間に余裕をもって来なければと思いました。
今回直島から朝イチの便で行ってこれだったので、次回は前日に豊島に宿泊して美術館に向かおうと思いました。
豊島美術館
車で送っていただいたので無事に入館することができました。
本当にありがとうございます。。
チケットはオンラインでの事前予約
チケットはオンラインでの事前予約になっています。30分ごとに予約する形になっています。
購入後はメールアドレスにQRコード記載のメールが届きますので、入館時にそちらのQRコードを伝えて入館となります。
展示の見どころは?
空間を五感で感じる美術館
豊島美術館の最大の特徴とも言えるドーム型の天井が空いた建物。実はこれこそが豊島美術館の本体になります。
「えっっ、これは外に展示してある作品じゃないの?」と思った方もいるかもしれませんがこちらのドームの中に入って作品を鑑賞します。
何があるのか。何もないのか。
例えるなら枯山水を見ている時の気持ちに似ています。正直ここまでしか書けません。これ以上、文章で説明するのは野暮だと思うので。是非あなたの五感で感じてほしい美術館です。中は靴を脱いで入ります。写真、動画撮影、音を立てることが禁止されていますので鑑賞の際は静かに心と頭を空っぽにして鑑賞しましょう。
この日は雨が降っていたので霧に包まれた幻想的な雰囲気がとても素敵でした。また天井が空いているので雨が降った時にしか見れない表情を当日は見ることが出来ました。
鑑賞後の余韻に浸りながら周りを散策することに。
周りは自然に囲まれていてとても気持ちが良いです。。
棚田が綺麗。。ここまで自然と共存している美術館は初めてでした。
豊島美術館カフェ
散策の途中で、小さなドームを発見。実はこちらカフェ兼ミュージアムショップになっています。
早速中に入ってみましょう。
カフェスペース
こちらはカフェスペースです。可愛い。。この天窓からの光が幻想的で素敵な空間になっています。
せっかくなのでご飯を注文することに。
豊島の棚田で取れたお米にオリーブともろみを混ぜたご飯です。雨で少し肌寒かったのでコーヒーも一緒に注文しました。
この刻まれたオリーブとご飯の相性が最高です!健康になりそう笑
他にもケーキなどのデザートやサンドイッチなどの軽食もあります。
ミュージアムショップ
カフェの隣にはショップが併設されています。
図録をはじめとした、ここでしか買えないグッズが販売されていますので豊島美術館にお越しの際はこちらでお土産をご購入されるといいと思います。
購入品紹介
私もここで図録とオシャレなガラスボールを購入しました。
このガラスボールは豊島美術館の作品をモチーフにしています。
中には水が入っています。光が乱反射している感じがとても綺麗でインテリアにオススメです!
豊島美術館
住所 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607
開館時間 10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日 火曜日(3月1日〜11月30日)火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)(祝日の場合開館、翌日休館 開館カレンダー)
料金 1,570円 ※15歳以下無料
美術館詳細はコチラ
心臓音のアーカイブ
豊島美術館を後にし向かったのがクリスチャンボルタンスキーの心臓音のアーカイブです。
実はこちらの作品は以前に行った新潟のトリエンナーレで鑑賞したことがあるのですが、帰りのフェリーが来るまで時間もあったので鑑賞をすることに。豊島美術館からだと徒歩20分ほどで着きます。
フランスの作家ということもありフランス人のお客さんも沢山いらっしゃいました。
こちらではクリスチャン・ボルタンスキーが集めた世界中の人々の心臓音が保存されており、それらの心臓音を聴くことができます。
この作品は暗い部屋で人の心臓音と光が連動した作品になっているのですが、学生の時に新潟で、初めてこの作品を見たときは気分が悪くなりすぐに退出したのを覚えています。今回は二回目だったので大丈夫でしたが実際の心臓音が使われていて不穏な感じがするので私のように苦手な方は鑑賞を控えた方がいいかもしれないです。
レコーディングルームもあるので自分の心臓の音をCDに録音して記念に持って帰ることも可能です。(登録料 1,570円)私は自分の心臓の音を聞くのが恐くてやめましたが。。
心臓音のアーカイブ
住所 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃2801−1
開館時間 10:00〜16:00(最終入館15:30)
休館日 火曜日(3月1日〜11月30日)火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)(祝日の場合開館、翌日休館 開館カレンダー)
料金 520円 ※15歳以下無料
レコーディング登録料 1,570円
美術館詳細はコチラ
サプライズお見送り!
唐櫃港(からとこう)でフェリーを待っていたら、なんとなんと、先ほど美術館まで車で送ってくださったレンタルサイクルの方がお見送りに来てくださいました!
実は帰りのフェリーの時間も数本しかないのでそれで、もしかしたらと思って来てくださったのだそうです。わざわざすみません、、本当にありがとうございます。。
「美術館どうだった?よかったでしょ!」
「はい!美術館最高でした!本当に助かりました、ありがとうございました!」と終始お礼を言いながら豊島の方の暖かさにほっこりした最高の旅になりました。。
今度来る時はレンタルサイクルで豊島を観光したいと思います。
ちなみにこちらのからと港レンタサイクルさんです。本当に親切な方なのでぜひ豊島にお越しの際はこちらのレンタサイクルご利用してみてください。
こうして私は唐櫃港からフェリーに乗り岡山の宇野港に帰るのでした。
ありがとう豊島。。
まとめ
もう最高でした!
前回までの直島もとても良かったのですが豊島美術館は今までに体験したことなかった全く新しい美術館だと感じました。豊島美術館はこの自然と瀬戸内海に囲まれたあの場所だからこそ実現できた作品だと思いました。再度言いますが直島にお越しの際は豊島もセットで行くことを強く強くオススメします。