前回に引き続き横浜トリエンナーレ 2020です。今回は横浜美術館から徒歩で7分ほどの場所にあるプロット48の作品紹介をしていきます。
PLOT (プロット)48
こちらの建物は旧アンパンマンミュージアムがあった場所なのですが、現在はトリエンナーレのためにアートスペースとして使用されています。
この会場では、約24組のアーティストが展示を行っています。
建物の中は、どこか小学校に似ていて懐かしい感じがしました笑。
展示作品を紹介
何点か展示作品を紹介します。
チューインガム・コデックス オスカー・サンティラン
こちらの卵型の球体は建物の中央に佇んでおり一際存在感を放っていました。球体から何やら出ていて、なんだろうと近くと、、、
球体から出ている突起物はなんと、植物!
可愛い!!そして砂は落ちないように固めているのだろうか。。
球体の横には3枚の丸いスクリーンがあり、カシャカシャと文字が映されていました。
宇宙飛行士のDNAについて何やら書いてありました。
1、2、3 ソレイユ! ハイグ・アイヴァジアン
黒い壁面を照らす投光器、ミュージッククリップの一場面のようなクールな雰囲気です。壁の下にはチョークボールの白い塊があり、壁には跡が付いている事から、ボールが壁に投げつけられた事が分かります。監視社会の歴史を反映したて制作されているのだそうです。
近くで見ると、壁に投げられたチョークがたくさん落ちて並んでいました。
光に照らされたチョークの跡が何かを物語っていました。
水面下への眼差し アモル・K・パティル
こちらの作品、一見ただの砂の立方体に見えますが、、
実は、砂の中が回転していて中で何かがうごめいているような、とても不思議な作品でした!
纏繞・満開・大地の鼓動 アリュアーイ・プリダン
こちらの作品は布で出来ており、鮮やかな色彩と伝統的な技法で多様な女性のイメージと台湾原住民族の精神を表現している作品。
空間全体を使った作品は見ている側も作品の世界観に引き込まれるので面白いですね。是非会場でこの臨場感を味わってみてください!
空間の連立 ファーミング・アーキテクツ
こちらの作品は建物の外の一番最後に鑑賞できる作品で、植物や水槽が組み込まれた木製の枠が並んでいます。触ったり座ったりもできすので、作品を見ながら休憩できる憩いのスペースになっています。
水槽には金魚がいてその金魚のフンが植物の養分になり、植物によって浄化された水は金魚に棲みやすい環境を提供しています。自然の循環をテーマにしていてとても面白い作品だなと思いました。
まとめ
今回はプロット48の作品をいくつか紹介しました。横浜美術館に比べ規模は小さめでしたが、前衛的で面白い作品が多い印象でした。現代アートなので「なんだこれ?」と思う作品もあると思いますが「これは、何か」を追求するのではなく今思っている「なんだこれ?」という状態を楽しんでみるのが今回のトリエンナーレの醍醐味です。なので、アートにはそういう楽しみ方もあるよ!というのを知ってもらえたらなと思います。
こちらの展示会場には、記事内では紹介しなかったのですが性的表現のある作品もいくつかあるのでその旨ご理解の上、鑑賞していただければと思います。
PLOT プロット48
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい4丁目3−1
開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:30)
休日 展示により変動
料金 展示により変動
美術館詳細はコチラ