カラーメゾチントの全てがここに! 浜口陽三、ブルーノ・マトン展 ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション

今回は銅版画専門の美術館といったら、必ず名前が挙がるこちらのミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションに行ったので紹介していきます。

目次

ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション

こちらの美術館は、あのヤマサ醤油の第10代目社長濱口儀兵衛の三男の浜口陽三の個人美術館。中は比較的こじんまりとしていて美術館というよりはギャラリーに近い雰囲気の美術館となっていて、知る人ぞ知る隠れ家的な印象でした。

チケットは当日購入

チケットは当日窓口での購入になります。事前予約などは必要ありませんので、当日気が向いたらふらっと立ち寄れるのが良いですね。

浜口陽三とはどんな人?

実はこの方、カラーメゾチントのパイオニアとして銅版画界隈ではとても有名な人物です。
メゾチントというと深い黒色が魅力的な技法なのですが、浜口陽三が手掛けたカラーメゾチントはその名の通り、黒色の他に赤や青や緑といったカラーのインクを用います。

特にこちらのさくらんぼの作品はとても有名です。
なんとも可愛らしい作品ですね。
詳しい生い立ちなどはこちらから。

著:浜口 陽三, 監修:国立国際美術館, 編集:哲夫, 三木

展示のみどころは?

ブルーノ・マトンの銅版画を見ることができる

実は今回私がこちらの美術館に足を運んだ理由が浜口陽三のカラーメゾチントを見たいからというようりも「ブルーノ・マトンの銅版画が見たいから」だったのです。
個人的にブルーノマトンの作品が好きで「えっ、ブルーノマトンの銅版画あるの!?絶対みたい!」という感じで今回こちらの展示に行くことに。

本来ならこちらの美術館はメゾチントを多く展示しているので、メゾ好きの人にはオススメの美術館ではあるのですが、私自身があまりメゾチントを使わないので(隙あらば何かと腐食しようとするタイプです)機会があったら行きたいなぐらいでした。まぁ、実際には浜口陽三のメゾチントを見たら、とても綺麗な作品で見入ってしまったんですけどね笑。。

展示風景

こちらの美術館は一階と地下一階に分かれており、一階は浜口陽三の作品が展示してあります。
地下一階は企画展のブルーノ・マトンの作品が展示してあり、こちらの展示のみ撮影が可能となっています。

一部、写真撮影ができましたのでいくつか抜粋して作品をご紹介します。

六つの徳の物語 – 狼

ブルーノの作品はアクアチントとエッチング作品がほとんどで、こちらの作品もアクアチントで制作されています。
実際に銅版画を制作しているせいか、「このアクアの腐食時間どれくらいだろ。」という以前はあまり気にしなかった制作工程ばかり気にして見るようになっていました。

コトバの扉

こちらのボックスの中には谷川俊太郎・大岡亜紀という二人の詩人がブルーノ・マトンの作品から浮かんできたコトバの断片が入っています。来場者はこの箱から自分が作品を見て感じた言葉を選び、作品の下に並べるという企画展となっています。

自分が感じた言葉を選んでいくのも面白いのですが、他の人がこの作品からどういった言葉を感じたかを見るのも面白かったです。

ここでしか食べられない醤油のアイスは絶品!

マーブル醤油アイスセット

作品を心ゆくまで堪能したら甘いものが欲しくなりますよね。
こちらの美術館、一階の入り口近くにカフェが併設されており、カフェ一推しのマーブル醤油アイスセットがとても美味しいんです!
ヤマサ醤油オリジナルの黒蜜風醤油がバニラアイスに混ぜ込まれたアイスはまさに絶品です。

「一体どんな味なんだろう。。醤油が入っているから甘じょっぱい感じなのかな。」と思ったいたのですが、食べてみると驚くことに醤油の主張はほとんどなく、とても美味しいアイスとなっています。しかも通常のバニラアイスよりもコクが出ていて味に深みがあり、このアイスが近所のスーパーで買えたらよいいのにな、、と食べ終わるのが名残惜しくなるほどでした。いちごアイスも甘酸っぱく、二つのアイスの相性は最高でした。

こちらの美術館にお越しの際は絶対に食べて欲しい一品だと思います。

まとめ

普段は銅版画を制作することが多いので改めて銅版画をじっくりと鑑賞するというのがなんだか新鮮な感じでした。
浜口陽三のメゾチントもとても繊細で綺麗な作品ばかりなので銅版画好きにはオススメの美術館です。また、途中の人形町通りも風情があって食べ歩きしながら散策したくなる素敵な街で最高です!

ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目35−7
開館時間 火 ~金 11:00〜17:00(最終入館16:30)/土・日・祝日 10:00〜17:00
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
料金 600円 (大人) 400円(大学生・高校生) 無料(中学生以下)
美術館詳細はコチラ

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