スイミーの原画を見い行ったよ、みんなのレオ・レオーニ展 損保ジャパン日本興亜美術館

小学校の国語の時間に読んだ黒い魚のお話し「スイミー」。当時の私は、兄弟と違う色のスイミーがかわいそうで教科書のスイミーを赤色に塗っていたのを覚えています。赤くしちゃうとお話しが成り立たないんですけどね笑。
私が最近、作品を作るのにコラージュにはまっているので勉強になりそうだなと思いみんなのレオ・レオー二展を見に行くことにしました。

目次

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

都内の美術館は、結構行っている方なのですがこちらの美術館は今回初めて行きました。
JR新宿駅西口から徒歩5分のところにあります。コクーンタワーの斜め前ですかね。こんなところに美術館があるなんて全然知らなかったです。この建物の42階に美術館があります。チケットは当日窓口で購入できます。一 般 1,300円で企画、常設展の両方を見ることが出来ます。

そしてこの美術館、日本でここでしか見ることがで出来ないある作品があるのですが、
それが、なんと・・・

あのゴッホのひまわりが日本で唯一見れる美術館なんです!!

日本で見れるのはここだけ! ゴッホ ひまわり

ゴッホのひまわりは、いわずと知れた絵画の中でも超有名な絵ですよね。
実はこの絵は世界に7点存在すると言われており、このうち6点が現存しています。

そしてその1点がこちらの美術館で常設展示として見ることができます。ちなみにこちらのひまわりは約53億円という落札額らしいです。凄すぎる・・・

私もひまわりは今回初めて見たのですが、思っていたより大きいです。あと、絵の勢いがすごいです!
ゴッホの勢いが作品を通じて伝わってくる感じで、とても存在感を放っていました。

レオ・レオー二とはどんな人?

作家でもありグラフィック・デザイナーでもあったレオ・レオー二。名前が言いにくい。。
両親の都合でオランダ、ベルギー、アメリカ、イタリア、スイスなどの国々を転々としていたレオーニの心の中には自分とは何者なのだろうという大きな疑問がありました。

スイミーを初め、彼の絵本は自分とは何者なのだろうという自分探しがテーマになっているものが多く、自分が自分であることをポジティブに描きだした絵本は子供達にたくさんの勇気と笑顔を届けてきました。

今回の展示ではレオーニの絵本の原画が展示されており、スイミーしか読んだことがない私でも作品作りの参考になるとても充実した内容でした。

レオ・レオー二展の展示内容は?

スイミーの原画

この展示最大の見どころと言ってもいいと思います。私がどうしても見たかったのはこちらのスイミーの原画ですね。
スイミーの原画はスロバキア国立美術館に所蔵されています。

こちらの美術館では世界的な絵本コンクールブラチスラバ世界絵本原画展が開催されており、スイミーはその第一回展で「金のりんご賞」を受賞。この賞名前が可愛いですね。

私が驚いたのはなんとこちらの作品はモノタイプで作られているということ!
モノタイプの作り方はこちらの記事から▼

簡単に説明するとモノタイプは版画技法の一種なのですが、版となるものの上に絵の具を塗り、乾く前に写し取ることで絵の具の混ざり具合など偶然の効果をねらうというもので、版画なのですが、一点一点違う絵になるという特徴があります。

そしてスイミーの原画は5点しか存在しておらず、スイミーの絵本で使った版を使用して同じ技法で再制作されたものになります。

こちらを見ると分かるのですが、右の絵が原画で左の絵が絵本のスイミーで使われている絵になります。ぱっと見ただけでも色や波の感じが全然違うのが分かると思います。原画の方が淡い色味になっていて個人的には原画の方が好きかな。。

著:レオ=レオニ, 翻訳:谷川俊太郎
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アレクサンダとぜんまいねずみ

こちらの絵はアレクサンダとぜんまいねずみという絵本から。魔法のトカゲに願いを叶えてもらうワンシーンです。
この絵、実際に見ると葉っぱの部分が和紙のような透ける薄い紙を使っていて、とても綺麗でした。
現物を見ると分かるのですがネズミのアレクサンダの体のパーツ一つ一つ、切り貼りされていて細かい部分までよくできてるなぁーと思ってしまう素敵な絵でした。

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コーネリアス

生まれたときからワニのコーネリアスは他のきょうだいと違って二本足で立って歩くことができました。立つことができたので他のワニたちがこれまでに見たことのないものを見ることができるお話し。このワニのコーネリアスの体もモノタイプで制作されており一つ一つの体の色の感じが違っていて面白かったです。

著:レオ=レオニ, 翻訳:谷川 俊太郎
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フレデリック

こちらはちょっと変わったネズミ「フレデリック」のお話し。社会に置ける芸術家の役割について教えてくれます。
こちらの絵本は特にコラージュの種類が多彩で、このフレデリックの座っている石はパステルで塗られたものをコラージュしていて、とても表現が豊かでした。

その他にも色々な絵本の原画が展示されていますので是非足を運んでみてください!

著:レオ・レオニ, 翻訳:谷川 俊太郎
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グラフィックデザイナー時代の作品も展示

絵本作家になる前のグラフィックデザイナーとして活躍していた時の作品も並んでいました。
私も美大受験の時にこういうポスターを制作したのを思い出しました。。。

ミュージアムショップでお買い物

こちらは美術館を入ってすぐにあるミュージアムショップです。
コーネリアスとフレデリックがお出迎え。夏休みということもあり、子供連れのお客さんで賑わっていました。

ショップ全体がフレデリック推しでした笑。
スイミーかと思いきや一番人気はこのネズミちゃんなんですね。

個人的にはこのピンズがすごい可愛いなぁとずっと眺めていました。
スイミーの顔ってこんな感じなんだ笑。

まとめ

なんと言ってもこの絵本の数には圧巻です。。これだけの作品を世界中の子供たちが読んでいるのって本当に凄いことだなと思いました。

私はスイミーしか読んだことがありませんでしたが、展示してある部屋に絵本が置いてありその場で読めるので展示してある絵と比較しながら楽しむことも出来ます。その他にも、実際にレオー二が一枚一枚描いた絵がそのままアニメーションになっている「スイミー」も観ることが出来ます。

今回、私はスイミーの原画目当てでこちらの展示に足を運びましたが、他の作品もコラージュやモノタイプ、水彩などを合わせて制作されていてとても面白かったです。また、絵本だと実際に紙を切り貼りして制作されているのが分かりにくいので、原画でどういう風うに制作されているのかを是非見て欲しいです!!

SOMPO美術館
住所 東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:30)
休日 月曜日、年末年始
料金 展示内容により異なる
美術館詳細はコチラ

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