地中美術館
直島といったら地中美術館。と言われるほどにとても有名なこちらの美術館について紹介してきたいと思います。
地中美術館といったらモネの作品が有名なのですが、私はそこまでモネの作品が好きという訳でもなかったので(具象よりも抽象が好きなので)今回もこちらの安藤建築を主に見たいなと思い行ったのですが、中の作品が本当に圧巻だったので是非直島にお越しの際は絶対に行ってほしい美術館です。
チケットはオンラインでの事前予約
チケットはオンラインでの事前予約となっています。時間は15分刻みで設定されていますので自分が行く時間を想定し、なるべく時間に余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。
購入後はメールアドレスに予約完了のQRコード付きのメールが届きます。
それを持って美術館から徒歩3分ほどかかる地中美術館チケットセンターでQRコードとチケットを交換してから美術館に入館することができます。
私は初めてだったので、そのまま美術館に行ってしまい入り口でチケットセンターでの交換をお願いしますと言われ、来た道を引き返すことになってしまいました。。初めて行く人はチケットセンターと美術館が離れているので少し分かりにくいかもしれないので気をつけてくださいね。
展示の見どころは?
こちらの写真を見ていただくと分かるかと思いますが名前の通り、この美術館は地中に埋まっています。
天井はぽっかりと穴が空いていたり、ガラス張りになっていて各部屋の作品は上から降り注ぐ採光のみで照らされています。
これが実際に美術館の中に入ると、とても明るく太陽光の偉大さを感じます。この美術館の概要などは、この前紹介したANDO MUSEUMで展示してありますので地中美術館にお越しの際はANDO MUSEUMもセットで見に行かれるとより楽しめると思います。
三人の作家の贅沢な展示が堪能できる
何がすごいって、この規模の美術館にモネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルとわずか三人の作家の部屋が三つあるだけなんです。
「なんだそれだけ?」と思う方もいるかもしれませんが、ひとつひとつの部屋が作品に合わせて設計されていて、その作品のポテンシャルを最大限に引き出しているといった印象でした。
こんな贅沢な展示は今まで見たことがありません。。
前回の李禹煥美術館と同様に空間の間の取り方、光の入り方、どれも作品の良さを引き出すために作られていることに、とても感動しました。特にモネの作品の部屋は、部屋に入る瞬間の空気感と作品の存在感で鳥肌がすごくて、思わず涙が出てしまうほどでした。
なんというか音楽のライブの前奏がかかる時のあの瞬間に似ています。
正直これはすべての作家が理想として望んでいる最高の展示方法ではないのかと私は思いました。
地中の中にある神秘的な美術館
これが先程の上から見た写真のポッカリと穴が空いている部分となる中庭です。こんな感じで太陽光がとても明るく、地面は芝生に覆われています。そして周りがコンクリートで覆われているのでとても静かで、ひんやりと涼しいです。壁に沿って階段で上に上がっていき、美術館の中に入る仕組みになっています。
また安藤氏は、こちらの美術館は地中に埋まっているため、美術館の表層的な形は意味をなさない。なので闇の中を光を頼りに進んでいく建築を目指したと言われていて、本当にこの美術館に入ると暗くて迷子になりそうになるのですが地上の光が各部屋まで導いてくれる箇所がいくつかあってとてもスムーズにまわることが出来ました。
美術館の中は靴を脱いで鑑賞する作品が多いのでお越しの際は履きやすい靴、靴下もキレイめのを履いておくと安心です。(穴とか空いてたら恥ずかしいので笑)そしてこちらも中は写真撮影ができませんので是非お越しになって作品を鑑賞してもらえればと思います。
地中カフェ
地中美術館にお越しの際は是非立ち寄ってほしい地中カフェ。
ドリンクは「せとぽん」という自家製シロップと柑橘系、ジンジャーのさっぱりドリンクです。ジンジャーがかなり強めなので少し大人向けのドリンクになっています。
スモークサーモンとクリームチーズが最高です!ミネストローネとの相性も良く、本当に美味しかったです!
ここでしか買えない限定グッズも購入
図録がまたオシャレでこれは飾っておくだけで部屋が垢抜けそうので購入。作品や美術館の写真以外にもこの美術館が出来上がるまでの構想や、作品と建築をどいうふうに合わせて考えていくかなど、制作秘話も掲載されているのでとても面白いです。
こちらは小物入れです。なんとなくオシャレなので買ってしまいました。
金箔で模様が施されていて上品な感じがいいです。
鍵とか小物入れるのに最適です。
あまり何も入りませんがオシャレなのでいいかな。。
まとめ
今回は前回以上に作品の展示方法の理想形態を目の当たりにしました。。あまりの衝撃と鑑賞後の余韻が凄すぎて、この日は他の美術館に行く予定をやめたほどでした。展示もただ白い部屋に作品を並べておけばいいということではなく作品ごとに建物の設計や空間作りが変わってくるとさらに作品の魅力が出るものなのだと、とても勉強になりました。
ここまで一つ一つの作品の密度が出せる美術館は、そうそうないと思うので直島にお越しの際は絶対に立ち寄って欲しい美術館です!
地中美術館
住所 香川県香川郡直島町3449−1
開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:00)
休館日 月曜日(祝日の場合開館、翌日休館 開館カレンダー)
料金 2,100円 ※15歳以下無料
美術館詳細はコチラ