ANDO MUSEUMを出て、次の目的地である李禹煥(リ・ウファン)美術館までバスで行くのもいいのですが、せっかくなので歩いて島を散策することに。
島を散策
周りはとても静かで山と自然に囲まれています。静かでいい。。
人といえば、たまにレンタルサイクルで観光している人とすれ違うぐらい。。
私もテクテクと道を歩いていると目の前に巨大なゴミ箱が!「これは、もしや、、」
もうひとつの再生 2005-N
ゴミ箱のオブジェといえば三島喜美代。この方の作品はパブリックアート(街中にある作品。よく待ち合わせ場所とかに使われる)として天王洲アイルでも見ることができます。
大きな鉄製のゴミカゴに、古新聞やチラシが入れられ、私たちの生活が大量の情報と廃棄物に囲まれていることを表しています。
実際にこの方の作品を見るのは初めてなのですが、、
「大きい。。」
中のゴミは産業廃棄物の処理後に残る溶融スラグとタイル工場の廃士を原料として制作された陶製のオブジェにシルクスクリーンなどで印刷をしています。陶製という壊れやすい素材をあえて使うことで現代社会の危うさを表現しています。
昨今でも年々ゴミが増え続け大変なことになっていますよね。私も普段からなるべくゴミを出さないように気を付けてはいるのですが、こういった作品を目の当たりにするとハッとさせられます。
こちらの動画は三島さんの作品作りのインタビューです。安藤忠雄もそうなのですが大阪の人ってバイタリティがあって気さくで話が面白い人が多いです。羨ましい。。
李禹煥美術館
そしてのんびりと歩くこと20分、ついに来ました。。
直島に来たら必ず行った方が良い美術館ベスト3(私個人のランキングです)に入るこちらの李禹煥(リ・ウファン)美術館。こちらの美術館では李禹煥の作品が主に展示してあります。
チケットは当日購入
チケットは当日窓口での購入になります。事前予約などは必要ありませんので、当日気が向いたらふらっと立ち寄れるのが良いですね。
展示の見どころは?
作品の間や余白が最高
李禹煥は主に石などを使った立体や彫刻作品、その他にも抽象画などの平面作品など多岐に渡ります。特に作品の余白や間のとり方が秀逸でどの作品も、めちゃくちゃかっこいいです。。
安藤忠雄建築との相性が抜群!
そしてこちらが入口への道なのですが、ゲームのダンジョンみたいになっています。目の前から強大な球とか転がってきそうな雰囲気です。ブレワイのローメイ島みたいになってます笑。
このコンクリートでお気付きだと思いますが、そうなんです、こちらの美術館も安藤忠雄氏が手がけています。
仮に美術館の作品見れなくても、この外観見れただけで私は大変満足です。。
そして李禹煥の作品と安藤忠雄建築との相性が最高すぎて他では見ることが出来ない作品のクオリティにまで昇華されています。
残念なことに中は写真撮影ができないので、実際に目で見て五感で作品を感じてみてくだいね。
ここでしか買えない限定グッズも購入
展示の図録です。作品の写真の他にも安藤忠雄氏と李禹煥氏との対談も掲載されています。
この美術館が出来上がるまでの両者のプロフェッショナルなお話が載っていて、とても面白いです。特に作品に対する空間づくりや展示の仕方など勉強になる部分が多かったので、私のように作品を作っている人にはオススメの一冊です。
こちらは一目惚れして購入したもの。
何かというと、、
ハンカチなんです。こんなオシャレなハンカチで手とか拭けないので家で飾って愛でようと思います。
こちらのハンカチは展示してあった作品がモチーフになっています。そして中には詩も一緒に入っています。なんてオシャレなんだろ。。
まとめ
本当に最高でした。都内の美術館で立体作品や彫刻を見ようと思ったらここまでの空間の余白は取れないです。ですがこの美術館は作品数よりも一つ一つの作品の見せ方に力が入っていてここでしか体験することが出来ない贅沢な時間を過ごすことが出来ました。デザインでも言えるのですが余白って本当に大事なんです。。
李禹煥美術館
住所 香川県香川郡直島町 字倉浦1390
開館時間 10:00〜18:00(最終入館17:30)
休館日 月曜日(祝日の場合開館、翌日休館 開館カレンダー)
料金 1050円 ※15歳以下無料
美術館詳細はコチラ