ある日、旦那と登山に行こうかという話になり(旦那は登山して山の写真を撮るのが趣味。)
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「えっっ、登山って山登るってこと!?」と私はガクガク。ちなみに私はアウトドアの経験を一切したことがありません。
そんな私でも登れるのかと旦那に聞いたところ、
「大丈夫、登れるよ、そんなに大変な山じゃないから。」
大変な山ってなんだ?恐いよなんか。
なにせ、私の中の登山のイメージが、、、「疲れる。しんどそう。絶対疲れそう。」
ですが、山の景色綺麗だから一回ぐらいは見ておきたいなぁーというのはあったので。「うーん。。一回ぐらい行ってみるか。。。」こうして私は人生初登山をすることになりました。まぁ、何ごとも経験だよね笑。
準備編
アニメで予習をすることに「ゆるキャン△」「ヤマノススメ」
登山について全く知らない私ですが、世間がアウトドアブームなのは知っていたので、密かに「ゆるキャン△」とか「ヤマノススメ」などのアニメを観て予習をすることに。あとで分かったのですが、登山とキャンプはそもそも違うものだから「ゆるキャン△」はアウトドアのなんとなくの雰囲気しか参考にならず、「ヤマノススメ」は一見、可愛い女の子がゆるっと登山をしていて、「なんだ、これなら私でも余裕で登山できる」と思っていたら、彼女達の足腰はとても鍛錬されているということが分かりました。(amazonプライム入ってる方は上のリンクから無料で視聴できます。)
荷物の量がすごい
こんな感じです。リュックの中には服や寝袋、テントや山で料理する器具が入っています。
なんでも山の上は気温が低いらしく、今の時期 (9月上旬) だと夜は5℃ぐらいだそうです。私のように全く山に登ったことがない人からすると、登山って色々な準備や知識がないと難しい趣味だなと思いました。
登山の道具はなかなか面白いものが多く、
中でも私が一番テンションが上がったのがこれです。
よくドラマでトンネルの中に入るときに頭につけて使うライト!ちなみにこのライトの名前は登山用語でヘッデン(ヘッドライト)というらしいです。
ヘッドライトはまだ分かるけどヘッデンってなんだ。。省略したのか。。
これは、ご来光を頂上で見るために、夜歩くときに夜道を照らして歩くんだそうです。
これをつけて歩くの楽しそう!と鏡の前で頭につけてカチカチとライトを点けてリハーサルをしていました笑。
木曽駒ケ岳
木曽駒ケ岳とは
木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にそびえる標高2,956mの山で、木曽山脈(中央アルプス)の最高峰。
木曽山脈は中学の頃、地理でやったから山を知らない私でも名前だけは知っていました。
またロープウェイもあるので、登山初心者でも比較的登りやすく景色も綺麗なので、とっても人気な山だそうです。
山頂までの行き方と所要時間
木曽駒ケ岳の山頂まではこんな感じです。
下から説明すると、ロープウェイで千畳敷(せんじょうじき)まで行きます。
そこから乗越浄土(のっこしじょうど)、中岳(なかだけ)、駒ヶ岳山頂(こまがたけさんちょう)と順々に登って行きます。本当に登り切ることが出来るんだろうかと不安しかありません笑。
ケーブルカーで千畳敷(せんじょうじき)へ
前泊したおかげで朝一に着き、ほとんど並ばずにケーブルカーに乗ることができました。ちなみに混雑時には、三時間待ちもあるらしいです。
このケーブルカーに乗らないとプラス4時間近く歩かなければいけないらしく、とても大変みたいなのでこのケーブルカーに乗るのはマストらしいです。ケーブルカーも乗ったことがないのでなんだか楽しみ!
後ろはこんな感じです。
外の方まで並んでいました。
登山口到着!
ケーブルカーに揺られること7分ちょっと。降りて外に出ると、大きな山がそびえ立っていました。
「すごい、山だ!」
今日はお天気も良くたくさんの人が山頂に向かって登っていました。
「あれ、思ってよりなだらかで登りきれそう。」
後に、この私の淡い期待は一瞬にして消し飛ぶことに。。
まさかの岩だらけだよ 八丁坂
ここから本格的な登山スタートです。ここからは登山装備しないと怪我の恐れがあるので注意です。
なんだか緊張と期待感で高揚してきました。
とりあえず「最後まで登り切る」を目標に頑張ってきます!
歩きながら薄々気付いていたのですが足場が
「岩」。
私の山のイメージは「土」だったので、こんなに岩があることに驚きです。なんだか川辺みたい。
ただこの岩がグラついて足首を捻挫する危険性があるので、なるべくグラつかない大きめの岩の上を歩いて行きます。
歩くこと、30分。
まだいける。ちょっと疲れたけど。
「あれ??」
私は気づきました。
なんか傾斜おかしくない??
なんか疲れると思ったらいきなり登りがきつくなってきました。
駒ヶ岳からの最初の洗礼を受けることに。
弱音を吐きながら登ること1時間。
ついにゴールが見えてきました!!
中間地点 乗越浄土(のっこしじょうど)
ついたー!!
本当にキツかった。何回弱音を吐いたことか。途中泣きながら登ってくる子供に抜かれた時は自分も頑張らなければと、とても励まされました。ありがとう。少年よ。。
下から見ると「あれ、傾斜ゆるいからいけそう!」と甘く見ていたら、実際登ると傾斜きついというギャップが恐ろしかったです。山怖。
景色最高!!
実はまだ中間地点なんです。なんかもうここでいいんだけどという満足感でいっぱいです笑。この先の山頂からの眺めはさらに絶景らしいので少し休憩したら頑張ろ。。ですが、超きつい傾斜エリアは終わったらしいのでこの先はもう少し歩きやすいみたいです。
行動食という名の救世主
登山は思っている以上にカロリーを消費します。その為、途中で行動食という携帯しやく高カロリーで栄養価の高いものを食べて小休止します。ナッツとかドライフルーツなどが定番らしいです。ウイダーinゼリーとかもいいですね。
テント場目指して 中岳(なかだけ)
左手に見える「あの山が山頂??」と聞くと
「あれ超えたらテント場で、その向こうに山があってそれが山頂だよ。」
マジか・・・もうあれ山頂でいいんだけど。。
とりあえず、先にテントを張ってから山頂に向かうらしいので、テント場までは頑張ろう!!
テントで休んで余力があったら山頂行こう。と決意しました。
そして歩くこと30分
テント場到着! 初のテントデビュー
ついにテント場につきました!!
長かったし、もう足がフラフラ。。
ですが、休憩している暇はありません。まずは場所取りをします。テントはあまり岩がない平坦な所に張りたいのでいい場所はすぐに埋まってしまうのです。なのでぐっすり眠れそうな平らな場所を探します。
ありました!
平らであまり石がない絶好のテント場を見つけました。
今日はここで一晩過ごします。
テントで寝袋にミノムシみたいに包まって寝るのが夢だったので凄い楽しみです!!
テント完成!!
「イェーイ!!入っていい??入っていい??」テンションマックスです笑。
テントからの眺めはこんな感じです。
なんだか楽しい。。
山で食べるカップラーメンは最高
終わったら急にお腹が空いてきました。
山に来たら、「カップラーメンを食べる」イメージがあったのでその夢を叶えることに。
お湯ってどうするんだろ??
リュックから出てきたのは、、、
鍋とガスボンベ。
なんでもこの鍋は「クッカー」このガスボンベは「シングルバーナー」というらしいです。オシャレ。名前がオシャレ。
テント場のすぐ横に山小屋があるのでそこの水道から水を汲みお湯を沸かします。
できたー!!
おー!本当にラーメンできてるー!!
この景色の中でラーメン食べてるのが不思議、、
そしてすごい美味しい。。ちなみに私はカレー派でしたが結局、醤油味に戻りました笑。
今まで食べてきたカップラーメンで一番美味しかったです。。
ラストスパート 山頂到着!
荷物をデポして山頂まで行くことに。
デポって何?
デポとは登山用語で荷物や装備を置いておくことです。これにより、急な登りなどの体力的な負荷を軽減し、危険箇所の移動時の安全性を高めることが目的だそうです。
登山用語面白い。。
テント場から歩くこと約20分、頂上に近づくにつれ岩の大きさが大変なことに。。
こういうので足を捻挫するから本当注意しようと、最後まで気を抜かずに登り切ると、、、
雲海が絶景
「おー!すご過ぎる!まるで空島だ!」と感動しっぱなしです。
あたり一面、雲海に包まれていました。
雲海がモフモフのフワフワで飛ぶ込みたくなる衝動を抑えるのが大変でした笑。
上の写真左手に見える小さいカラフルな集まりがあるところがテント場です。なんだか小さくて可愛いですね。本当によく登り切ったなと達成感でいっぱいです。
夜道を照らす ヘッデンすごい!
山頂で雲海に見入っていたらテント場に戻る頃にはこんなに暗くなっていました。
私がテンション上がりまくっていたヘッデン(ヘッドライト)を付けて歩いて行きます。
楽し過ぎる。。なんだかチョウチンアンコウの気分。
しかも、ライトがすごい明るいので快適にテント場まで戻ることができました。ただし、体力的にはバテバテですが。
テント場で今日は一泊します。
写真撮るの忘れましたが寝袋最高でした。思っていたよりフカフカで包み込まれてるのが最高に気持ちよかったです。
ちなみに寝袋のことはシェラフというらしいです。オシャレか。
明日は日の出前に、またここまで登ってご来光を見ることに。
山頂でご来光を望む
寝起きから登り始める
おはようございます。朝が苦手な私ですが、朝日が登ってしまっては意味がないので眠いのを堪えながら山頂を目指します。他のテントもみんな起き始めてご来光を見に山頂に向かっていました。寝起きからいきなり登山はすごいハードでした。
ついに朝日が昇って来ました!
「おー!!」「綺麗ー!!」
と周りは歓声に包まれていました。
確かに凄い綺麗でした。朝早く起きて登った甲斐あった。。。
こういう朝日を見ると、今日も一日が始まるんだなぁとしみじみ。
私もそうでしたが、みなさん、ただただこの雄大な自然の絶景を見つめていました。実際にこの景色を目の当たりにすると綺麗すぎて言葉が出ないです。
そしてこの日の出を見ながらコーヒーを飲むことに。
山頂コーヒーデビュー
日の出を見すぎてコーヒーを飲む頃にはだいぶ日が上がっていました。
山の上ではお湯がないので、まずはお湯を沸かすところから始まります。
「凄いなぁ、山でお湯湧くんだ。」と、この道具の素晴らしさに終始驚きます。
「オシャレだ、登山する人はいつもこんな事しているのか」と、登山のオシャレすぎる朝の過ごし方に驚きながらも私も、、
「おー!!コーヒー!!」
ついに私も山頂コーヒーデビューです!(勝手に言ってるだけです笑)
こういう朝日とコーヒーのショットが映えるらしいので私も便乗して撮りました。
しかもただのインスタントコーヒーなのに凄い美味しい!!
コーヒーは豆の質ではなく景色との組み合わせで味が変わるのではないのかと錯覚してしまう程に美味しかったです。自然の力恐るべし。。。
下山が一番キツイ
高所恐怖症の私には過酷だった
当たり前だけど、登ったからには下りる必要があります。ちなみに私は根っからの高所恐怖症です。高所恐怖症なので基本的には普段から高い所には行きません。特にこのような手すりがない所は絶対に行かないのですが、何事も経験なので今回の登山も多少は腹を括って挑んだのですが、予想以上に恐かったです。しかも普段、そんなに運動しないから昨日の登りによる筋肉痛で朝から足が痛い。
怖すぎて写真を撮る余裕がなかったのですが、この傾斜で上から下を見ると足がすくみます。しかも岩だらけで落ちたらどうしようという思いが、、頭の中をよぎるとより足がすくんで、尚且つ筋肉痛でうまく足が上がらないという状況。高所で軽いパニックに陥ったら、私がいつもやっているのが、深呼吸をして足下だけを見る。これが一番効きます。何回か高所にいたら慣れるのではないかと訓練した時期もあったのですが、遺伝子レベルで高所=恐いが組み込まれていることに気付いたので完全な克服は諦めました。
ちなみに旦那はというと、もののけ姫のヤックルのごとく(上画像のシカの方。アシタカではありません笑。)岩の上を軽快なステップで降り「景色が綺麗だ」と言っていました。
一体、彼の頭はどうなっているのだろうか。。
かなり、時間はかかりましたがなんとか下山することができました。
ホッ。。
下山後の温泉は至福のひととき 早太郎温泉こまくさの湯
登山後のお楽しみは温泉に入ること!こちらは登山口からバスで約30分の所にある早太郎温泉こまくさの湯です。大浴場や露天風呂や食事もできる登山者にとってはまさにオアシスな温泉施設となっています。
なんでも登山する人にとって温泉はセットみたいで、山のふもとには温泉施設があることが多いんだそうです。その為、温泉の施設の中には登山者専用の大きなリュックを置けるスペースやコインロッカーなどが充実していました。
登山の疲れを温泉で癒します。いうまでもなく最高でした!なんならこの温泉のために登ったと言っても過言ではないぐらいの至福なひとときでした。。
まとめ
最高に楽しかったです!当初、私が登山に感じていた「疲れそうだから行きたくない。」というイメージは無くなりました。確かに、体はヘトヘトで筋肉痛で疲れるけど、山頂の絶景を見てしまえば「ここまで登ってよかった。」と思える程に本当に素晴らしい景色でした。またお天気に恵まれたことに感謝です。
「今度は雪山に行こう」と旦那が言っていました。
・・・登れるんだろうか、あと熊とかでないかな。