ふと「そういえば、広島っていったことないな。。行くか。」と思い立ったので広島一人旅に行くことに。
そして一度訪れてみたかった広島市現代美術館に行ってきましたのでこちらの紹介です。
路面電車で美術館まで
広島市現代美術館には、広島駅から路面電車で「比治山下駅」下車約500mで美術館に行けます。
広島は路面電車がとても多く、私は人生初、路面電車で美術館まで行きました。見ると分かると思うのですが、改札も何もないのでこれはどうやって乗るのだろうかとググろうとしていたら、親切な地元の方が教えてくださり無事に乗ることができました。ありがとうございます。。
乗り方はバスと一緒で中で交通IC系か現金で乗車し、降車駅近くでボタンを押して駅で降りるスタイルでした。外観や中の座席の感じは電車なのに窓の外を見ると横に車が走っているというなんとも不思議な光景でした。また、道路の信号が赤になると電車も止まるし、渋滞になれば電車も遅延するという電車では考えられない出来事に、これは電車だけど車なのか、、と私の脳が終始バグっていました笑。
この路面電車が道路を走っている感じも可愛いんですよね。。
路面電車が好きになりすぎて旅行中はことあるごとに路面電車で移動していました。
広島市現代美術館
自然が豊かな公園の中を歩くこと15分、ついに美術館が!
こんな公園の奥にあるなんて。。周りは緑に囲まれたとても素敵な場所にありました。
チケットは当日窓口での受付
ネットでの事前予約などは特になく、当日受付でチケットを購入して作品を鑑賞するこができます。
コインロッカーがとても個性的
コインロッカーがとても個性的で一つずつにタイポグラフィが施されていました。
こういう施設のデザインも美術館ごとに特色があるので見てるだけでも楽しいです。
崇高さに関する抽象的な覚書
現代アート、抽象画大好きな私が好きそうな展示が開催されていたので今回こちらの企画展に足を運んだのですが、今まで観た現代アートの展示で一番難しかったです。
普段から理解するよりもフィーリングで鑑賞することが多いのですが、今回ばかりは、なかなか自分とのフィーリングが合わず、とても難解な展示だと感じました。
鑑賞中に、とても不便に感じたのがこちらの企画展キャプションが作品横には一切なく、受付で手渡される紙で確認するタイプ。この場合、通常だと作品横に番号が割り振ってあり、その番号に照らし合わせながら鑑賞するのですが、紙にはマップに番号が描いてあるのに作品の横にはその番号が割り振られていない。。
正直、はじめてこの美術館を訪れる人からしたらどこにどの作品があるのか全く分からないです。
作品に余計な情報を加えたくない。という理由であったとしても、これは最低限必要な情報でありユニバーサルデザイン的に問題がある気がしました。
また作品の写真撮影の有無も作品ごとに混同しており、そちらも受付に掲載されているので逐一確認しないといけないのですが、前述したように場所と作品が一致しにくいため、見てもよく分からず結局は監視員の方に確認して撮影をしました。
こういった細かい点が改善されればさらに見やすい展示になったのではないかなと思いました。
コレクション展
企画展が難解すぎたのもあったのですがそれを無しにしても、こちらのコレクション展は行く価値ありです!
奈良美智 <Missing in Action-Girl meets Boy->のためにドローイング
奈良美智のドローイング。ドローイングは本来、作品を作る過程で自分の頭の中で出来上がっている形を整理する為に描き出すもので、あまり人に見せるものではないのですが(自分の頭の中を見られてる感じで恥ずかしい)、完成した作品よりもドローイングが一番どうやってこの作品になったのかの過程を見ることができるので私みたいに作品を作っている側からすると、本当は作品よりも一番見たい部分であったりします。またこっちの方がとても勉強になるのでドローイングが展示してあったら積極的に見ることをオススメします。
草間彌生 とらわれのダニー・ラ・ルー
草間彌生作品では珍しく、油彩・キャンバスと彩色された金網で制作された作品。
見にくいのですが、よく見るとキャンバスの上に金網で覆われています。描かれているのは、女装によるものまね芸で人気を博した、アイルランド系イギリス人として知られる人物なのだそうです。
実際に金網で覆うことで囚われている感じがよく出ていて、面白い作品だと思いました。
これ以外にも撮影不可だったのですが、スーパーフラットでお馴染みの村上隆の作品もあり、日本を代表する現代アーティストの作品が多数展示してありますので必見です!
建物も広くて最高!
建物全体がゆったりしていて吹き抜けの天井が高く、とても気持ちよかったです
外の中庭には椅子が並んでいて一休みできます。
ミュージアムショップ339
こちらのミュージアムショップは外と中どちらからでも入ることが出来ます。
早速中に入ってみると、、
なんと他の美術館にあるグッズとは異なり、広島出身の作家さんの作品が数多く売られていました。作品と一緒にSNSの情報も掲載されていたりと、その場で作家さんの作品と活動内容などを知ることができ、とても素敵な取り組みだと思いました。
ちなみに私もこちらの下村祐介さんという広島で挽物(ひきもの:ろくろを使って木で加工した製品を作ること)をされている作家さんの素敵な一輪挿しを購入しました。
ラスト一個だったので購入できて良かったです。。
ちなみにこの作家さんの作品はこちらのミュージアムショップでのみの取り扱いなので気になる方は是非広島にお越しの際にお立ち寄りくださいね!
まとめ
全体的にかなり見応えのある展示で、とても楽しかったです。
美術館のショップも有名なアーティストの作品だけでなく、広島の地元のアーティストの作品が販売されていたりと地元を盛り上げる取り組みがとても素敵だなと思いました。
また、立地も自然に囲まれた静かな所にあるのでお散歩がてら覗いてみるのもオススメです!
所在地・連絡先・ウェブサイト
広島市現代美術館
住所 〒 732-0815 広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間 | 10:00〜17:00(最終入館 30分前) |
休館日 | 月曜日、年末年始(ただし祝日の場合は開館) |
料金 | 常設展 一般 380円 / 企画展 1100円 |