デザイン業界でこの雑誌を知らない人はいないと言っても過言ではない、デザイナー、印刷・紙・加工業者向けの情報雑誌「デザインのひきだし」。勿論、デザイナー関係の方じゃなくても読んでもいいんですけど、読むと分かるのですが、その内容のニッチさに脱帽です笑。私が、デザイナーとして働いてた時に感じた「わかる、わかる」と言う細かい部分を雑誌に詰めている感じです。
人気過ぎて即完売!
こちらの雑誌は2007年から創刊、今では38号まで発売されています。年3回発行、販売部数は現在1万2千部という大人気雑誌になりました。
最近ではテレビに取り上げられ、発売初日には即完売したこともあり、amazonでは定価の4倍ぐらいの値段で売られていたことも。。。(こう言った転売業者には気をつけてください。)
私は毎月買っているわけでなないのですが版画を始めたこともあり、デザイナーをしていた時よりも印刷への興味が出てきてか、こちらの号を購入。
活版・凸版印刷がテーマ
活版・凸版印刷とは何か?
今回はこちらの凸版・活版印刷方法の紹介が主に載っています。
実際の印刷工場へ取材し、この雑誌が出来上がるまでの工程などが細かく掲載されています。
私がデザイナーをしていた頃も、入稿までしかしないので実際に工場で出来上がる現場を見れるのがとても楽しいです。
表紙が凸版印刷!
この雑誌の毎回注目されている一つが、こちらの表紙です。
その号によって異なるのですが、毎回表紙の加工が豪華です!
こう言った特殊な印刷方法は通常の印刷よりもお金がさらにさらにかかるのですが、惜しみもなく表、裏と加工されていて触っているだけで癒されます。。
様々な印刷方法を掲載
古今東西様々な印刷会社が掲載されていて各社の強みやそこの会社でしか出来ない印刷方法などが細かく記載されています。印刷方法にこだわりたい方にオススメです。
小ロットで発注できる印刷業者が載っている
通常、印刷を注文する時は1000枚、最小100枚からといところが多いです。
なので個人で印刷をしてみたいと思ってもなかなか注文出来ないのが現実。
ところがこちらの雑誌では小ロットの50枚〜OKの業者や、ホームページがない、知る人ぞ知る印刷工場なども掲載されていて印刷してみたい人必見です。
付録も豪華!
付録は凸版印刷の良さが分かるコースターやノート、紙見本が同封
エンボスを効かせた紙製のコースターや、ノートなどが付いていてじっくりと手にとって触ったりして紙の質感を楽しむことができます。
紙見本が同封されている
これはかなりマイナーな付録ですね笑。
色々な活版・凸版印刷された紙見本が同封されています。実際に手で触らないと分からないのですが印刷する紙の種類によって印刷の仕上がり具合が変わってきます。要はその色々な種類の紙に印刷された紙見本を愛でることが出来るというファンにはたまらない一品となっています。
まとめ
編集長のこだわりがギュギュッと詰まったとってもマニアックな雑誌になっていて、紙と印刷への愛の集大成といえる内容になっています。印刷ってこういう世界なんだと垣間見れるので気になる方は是非、読んでみてください。オススメです!