デザイナーになりたい人は心がけた方が良い5つのこと

ある日、美大の後輩の子から「先輩、デザイナーになりたいんですけど、デザイナーにとって大事なことってなんですか?」と聞いていきた。

おっと、なんだこの哲学的な質問は。。私が知りたいよ笑。

その後輩の子は、グラフ出身の子で(グラフィックデザイン出身の子)就職活動でどうやら、悩んでいる様子。可愛い後輩の悩みなので自信を失わせずに、希望も見せつつそれでいて実際の厳しい面も教えてあげるべきかと、、色々悩んだ末に普段私が心がけていることを伝授することに。参考になると良いんだけど。。

目次

デザイナーにとって大事なこと5つ

ここからは、美大出身の子(または、美術の勉強をしてきた人)へのアドバイスなので基本的な色の知識や構図、余白の取り方、レイアウトの仕方などは出来る前提でのアドバイスです。

流行に敏感

デザイナーをしているとまず、誰よりも流行に敏感でなければいけません。なぜなら今、世間の人々は何に関心があるのかを知らないと、新しいものを作ることができないからです。流行を知り「次はこういうのが来そうだな」と予想し、少し先の新しいデザインの広告だったり、製品を作ることがデザイナーの使命なのです。

なので流行を知らないと、デザインしたものも「これって、なんか全然新しくないよね。。」と言われたりします。せっかく、一生懸命作ったのにサラッとこの一言でボツになるのはとても辛いです。なので流行を知り、常に新しい物事に目を向けることがとても大事になってきます。

私もデザイナーをしていた頃は、全然好きでもないし興味もないけど、インスタ始めてみたり、妖怪メダル買ってみたり、当時行列だったパンケーキ屋さんに並んでみたり、タピオカ飲んでみたりと色々やっていました。

ネットの情報だけを鵜呑みにせず、実際に自分自身で体験することで初めて自分の中に情報としてインプットされるので乗り気じゃなくても、とりあず試してみる精神で毎日生活してください。私はこの職業病のせいで今でも全然興味なくても何かと試してみたくなってしまいました。デザイナーの性ですね。。

飽きっぽい方が良い

仕事をする上で最もダメな要素では、と思う方もいるかもしれませんが、飽きっぽいということはデザイナーに向いています。なぜなら、飽きっぽいと色々なデザインに挑戦してみたくなるからです。デザイナーにとって表現方法の引き出しは多いに越したことはありません。なので一つのことを極めるのも良いですが、色々なデザインの見せ方を習得して自分の武器として使ってください。

好奇心旺盛

これは、流行の部分と少し被るのですが、自分には全く関係ない畑違いの分野であっても、何事にも興味を持つことが大事です。

例えば、以前私は印刷工場に行く機会があり工場内を見学させてもらえることに。デザイナーは普段はオフィスでパソコンで作り入稿するまでが仕事なので、実際の印刷工程など全く知らないデザイナーもいれば知識としてなんとなく知っている程度。

見学していると、現場の方に「デザイナーさんはAIやPSDで入稿してくるけど、本当はPDFの方がこっちは作業しやすいんだよ。」と言う話を聞いて、「そうなんだ、全然知らなかった。」という発見もありました。

今でこそ、PDFの入稿はだいぶメジャーになってきましたが、当時はAIやPSDの入稿しかありませんでした。なので、デザイナーはみんなその形式が正しいと思っていたのですが実際には違った訳です。

こんな感じで、デザイナーはただデザインだけすれば良いと言うことでもなく、別に知らなくてもそこまで困らない印刷のことまで分かっていると仕事の仕方や見方もだいぶ変わってきます。なので、知らないよりは知っていて損はないのでい色々なことを吸収できる人が向いていると思います。

トーク力を極める

よく勘違いされますが、デザイナーはパソコンの知識があれば、コミュ障でも出来る仕事だと思われていること。全くそんなことはありません。むしろ逆で人前で話せなければこの仕事はできません。なので人付き合いが苦手な方は、この仕事を諦めるか、克服するかのどちらかを選ぶ必要があります。

デザイナーはただ黙々とパソコンで作る以外にもその出来上がった製品なり、パッケージなりをクライアントにプレゼンをします。そのプレゼンの結果次第で使ってもらえるかどうかが決まるわけです。なので、営業ばりのトーク力が問われます。なので営業みたいに真面目な部分も必要ですが(数字の部分など)、デザイナーとしてのユニークさをトーク内に盛り込んだ方が仕事は確実にもらえます。なので私は、トークのユニークさはバラエティ番組を見て勉強しました。

勿論あそこまでのノリやツッコミを盛り込むとやり過ぎですが、話の中に真面目さと面白い部分とを上手く入れると相手も退屈しないで聞いてくれます。また、デザイン用語のカタカナ、横文字を多様すると、相手は分からずイライラすることもあるのでなるべく相手の立場になって話すことが大切です。

人前で話すのは回数を重ねると自然と慣れてきますので、まずは日常生活の中で人と話すことに抵抗をもたないことを心がけることが大切です。

自分の意見をしっかりと持つ

これは、どの職業においても大事なことですが、例えば、自分は本当はこういうデザインが良のにと思っていても上司に相談したらこっちの案で制作して欲しいと言われた。これはよくあることです。ですが、ここで上司に「私はこっちのデザインで制作したいんです!」と言ってもこれはただの我がままになってしまいます。

なので、上司に言われた案プラス自分の案も作ります。この二つを見せた上で上司に、自分のやりたいデザインを提案します。すると、「なるほど、自分にはこういう考えしかなかったけど、この子はこういうデザインもできるのか。。」と、相手も比較がしやすいので納得してくれることが多いです。

この場合、仕事量で言うと2倍かかってしまい効率は良くないです。もしかしたら採用されるか、されないかのデザインの為に残業になり、挙句の果てには徒労に終わってしまうかもしれません。ですが、自分の意見を通したい、自分がやりたいデザインをしたいのであれば、相手に証明し納得させるための労力は惜しまないことが大切です。それに、もしこれで自分の意見やデザインが通れば、デザイナーとしての自分の自信につながり、デザイナーとしてまた一歩成長できます。

まとめ

とまぁ、こんな感じで後輩の子に伝授しました。今回はデザイナーになるにあたりの心構えの部分を紹介しました。技術の面は回数を重ねると嫌でも身につきます。ですが、心構えは普段から意識しないと中々身につかなかいので是非、意識してみてください。

他にも、私の敬愛するグラフィックデザイナー佐藤卓や、建築デザイナー安藤忠雄などなど、著名なデザイナーさんの本を読んで勉強するのもとても参考になるので、デザイナーを目指している人は自分の好きなデザイナーの本を読んでみると面白いと思います。あとは、「プロフェッショナル」と言うドキュメンタリー番組でも取り上げられているので映像で見るのも良いかと思います。

ちなみに、後輩の子は今はデザイナーとして頑張っているみたいです。体に気をつけて頑張ってね。

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