作品が出来たから額縁に入れて飾りたいんだけど、額装ってどうやったらいいの?
額縁はサイズや色や材質も色々あるから初めて買う人にはちょっと難易度高めだよね。今回は誰でも簡単にできる、額装のやり方や買い方を紹介していくよ!
イェーイ!待ってました!
額装とは
額装とは額縁に作品や写真などを入れて表装することです。
次に額縁の仕組みについて。
額縁の仕組みを知る
まずは作品を飾る前に、額縁について知る必要があります。分かりやすい例で言うと、「写真立て」とほぼ同じ仕組みです。フレーム(額)があってその間に作品を入れて裏側の蓋をしっかりと閉めて固定するだけです。
そして、もう一つ覚えておいて欲しいのがマットです。
マットは(写真の赤い部分)こんな感じで作品が小かった時などに額縁と作品の間を綺麗に見せてくれる、言わば高見えアイテムです。
マットは入れても入れなくてもどちらでも良いのですが、作品のサイズが中途半端だったり、「ちょっとおしゃれに飾りたいな。」と言う時に入れると3割増でオシャレな作品に仕上がるのでオススメです。
額縁の仕組みを理解できたら次はいよいよ作品を飾った時のことを想定して、購入前にいくつか準備することがあります。
額縁を購入する前に準備すること
作品のサイズを測る
自分の作品を入れるいわば箱を買う訳ですから、まずは、その中に入れる作品の寸法を測る必要があります。平面作品でしたら縦×横の長さ。立体作品でしたら縦×横×奥行きを計測します。
また、平面作品の場合、紙の規格はA3、A4と予めサイズが決まっています。なので自分の作品がどの紙の規格なのかを選びます。
この他にも八ツ切、太子、インチ版など様々なサイズがあるので自分の作品がどのサイズに該当するのかをしっかりと確認してから購入検討しましょう。
サイズ(mm) | 参考サイズ | |
A0 | 841×1189 | ポスター |
A1 | 594×841 | ポスター |
A2 | 420×594 | 新聞紙一面サイズ程 |
A3 | 297×420 | 貼り紙ポスター |
A4 | 210×297 | 雑誌、チラシ |
A5 | 148×210 | 教科書 |
A6 | 105×148 | ポストカード |
この表を見ても分かる通り、A3の一辺はA4、A2の一辺はA3の倍の大きさというように一つ数字が小さくなるごとに倍ずつ大きくなるんだよ。
「あれ、おかしいな、、自分の作品はこの中の規格ともピッタリと合わないぞ?」という方はオーダーメイドの額装方法をご覧ください。作品の寸法が規格とピッタリとあった方はそのまま読み続けて頂いて大丈夫です。
初級者向けの購入方法
作品のサイズが紙の規格A3、A4と同じ場合は、額の購入はとても簡単に出来ます。
100円ショップで購入する
こちらは100円ショップの店頭の様子です。こちらは、はがきサイズから、、
A4、A3、B4と、これだけでもかなりの色や種類のフレームが並んでいます。
なので、最初はお手頃価格の100円ショップから(A3やB4などの大きいサイズだと200円します)始めてみるのが良いと思います。
ただ、価格が安いということもあり、あるものがありません。それは、、
絵を保護する前面のガラス部分がありません。このガラス部分がないということは絵が剥き出しの状態なので、日焼けしやすく、汚れもつきやすいです。
なので、長期間作品を飾るには向いていません。あくまでも短期間で、玄関や直射日光が入らない部屋に飾る人には100円ショップのものから試してみるのがいいかなと思います。
なんか、フレームしかない伊達メガネみたいだね。
ネットショップ、インテリアショップ、画材屋などで購入する
100円ショップで購入してみたけど、「やっぱり正面のガラスはいるな。。」と思った方は、
ヨドバシや楽天、Amazonなどのネットショップでガラス、アクリル付きの通常の額も購入することが出来ます。言ってしまえば先程紹介した紙の規格サイズのものなら比較的どこでも購入することができます。
この時にも、作品、額縁の内寸、外寸はしっかりと確認してから購入してくださいね。
オーダーメイドの額装の購入方法
規格サイズではない作品を飾りたい
私のように色々なサイズで作品を作っている人は、規格サイズピッタリの額に出会うことは、そうそうありません。ではどうするのか。
選択肢としては2つあります。
- オーダーメイドの額を作る
- マットで余白を隠す
それでは一つずつ見ていきましょう。
オーダーメイドの額を作る
こちらは完全オリジナル。作品のサイズにぴったりの額装を作る方法です。
ネットでも注文できますが、額の種類はご覧の通りこんなにたくさんあります。(これはほんの一部です。)
なので額装を行っている画材屋や、額装を専門にしているお店に足を運び作品を持って行って額装してもらうのが良いと思います。
マットでおしゃれに隠す
私がオススメしたいのはこちらのマットを使った額装方法です。
先程のオーダーメイドは作品にピッタリのサイズの額装をしてもらえるので一見すると「オーダーメイドの方が良いのでは?」と思われる方もいるかもしれません。ですが逆を言えば、その作品にしか使うことができない。とも言えます。
一生その作品しか飾らないのであればオーダーメイドでも良いと思います。ですが、私のように気分によって額装する作品を代える場合は毎回額を買っていたら出費がかかって仕方がありません。そこで額よりも価格も安いマットのサイズを変えることで他の作品にも同じ額を使い回すことが出来るのです。
使いまわせる大前提として作品が額よりも小さいこと。これだけを守ればマットの大きさ次第で他の作品にも共通で使うことができます。
次に、初心者が陥りやすい額装購入時の注意点の紹介です。
初心者が失敗しやすいポイント
寸法を間違えていた
よく、家具を購入する時にも陥りやすいポイントでもある、ちゃんと測ったつもりだったのにいざ入れて見ると寸法が合わなくて入らなかった。
普段からメジャーで物のサイズを測ったり、DIYなどをしない人は特に失敗しやすい点だと思います。しかも、マットが加わると寸法はさらに複雑なってきます。せっかく測ったのに、いざ額装しようと思って間違っていたらとても悲しいですよね。
そうならない為にも、寸法をメモする時には簡単なイラスト図を描いて、そこに寸法を書き込んでおくと間違えにくくなると思いますので試してみてくださいね。
部屋に飾ってみると全然合ってない
うまく作品に合う額を選ぶことができました。「よーし、あとは部屋に飾るだけだぞ!」と、いざ壁に飾ると「うん??なんか全然部屋と合ってないんだけど。。」
これも家具と似ていますが、全体の統一感はとても重要です。ギャラリーのように白い空間に飾るなら特に心配する必要もないのですが、自分の部屋となると、色々な物が置いてあるので飾った時の難易度もグンと上がります。
なのでまず購入前には必ず、どこに飾るのかをしっかりと決め、その周りにあるものとのバランスが取れるかを考量して額縁を検討する必要があります。一番手っ取り早いのが、予め飾ろうと思っている場所の写真をスマホなどで撮っておき、購入検討の際に必ずその写真を確認することです。これをするかしないかで失敗の確率はだいぶ低くなるので必ず行うことをおすすめします。
額装って思ってたより面倒くさいね。フレームやマットの種類も多くて決められないし、あと、初めてだから測った寸法とか間違ってたらどうしよう。。
そんなおまつにはこの方法をオススメするよ。
初めての人は店頭で買うのがオススメ
ここまでで、色々紹介しましたがそれでも額やマットの寸法を一つずつ測るのが面倒だし、なんだか不安だなという人は、店頭でプロに全てお任せすることをオススメします。
オンラインだと家で注文できるというメリットがありますが、店頭で購入する際にもメリットがあります。それは、額装のプロに何でも聞けるということ。
プロということは誰よりも額装に詳しいですし、今まで数多くの作品を額装してきたという圧倒的な経験値の差があります。これを活用するては他にないです。むし活用しないと勿体ないです。ということで、プロに全てを任せましょう。
今回、私も額装する予定があり店頭で注文してきましたので、その様子を紹介します。
慣れるまではこの方法が手っ取り早くて失敗しない最良の方法だと思います!
お店で買う前に最低限準備すること
- 飾りたい作品(お店に持参する。大きい作品の場合は写真を撮り、寸法だけメモしておく)
- その作品を飾る部屋の写真(スマホなどで撮っておく)
その際に準備するのは、飾りたい作品を持参し(大きい作品の場合は写真を撮り、寸法だけメモしておく)、その作品を飾る部屋の写真をスマホで撮っておきます。
そして、店員さんに「この部屋に、この作品を飾りたいので額装をお願いしたいのですが。」と依頼します。すると店員さんが作品の寸法や額装のマットなどを一緒に相談しながらカスタマイズしてくれます。その際に、部屋の写真を見ながら話すと、店員さんも想像しやすいのでよりその部屋にあった物を選んでくれます。
新しい発見がある
今回私も、額装のイメージを漠然と「なんかシンプルめのモダンな感じが良いんですよねー」と恐ろしく抽象的な雰囲気だけ伝えたのですが、店員さん、作品と私の言葉から「かしこりました、こちらなんかどうでしょうか」と、私が思っていたのとピッタリの額を持ってきてくれた時には「やばっっ、まさにこれですよ!」とお互い歓喜に沸きました笑
店頭に持って行くとこんなやり取りをしながら「これとかどうですか?」と店員さんから提案してきてくれます。すると、自分では気付かなかった素敵な組み合わせを見つけることが出来たりして思わぬ発見があるので楽しいです!
なので、額装がまだ慣れていない方はこの方法で注文してみるのがオススメです。
次に、この注文の流れを実際に目の前で見て覚えます。そうすることで、額装の仕組みが分かってきますので何回か店頭で注文をしてこの流れを覚えたら、次回からはオンラインでも注文できるようになります。
この方法なら僕でも簡単に出来そうだよ!
な部分をプロにやってもらうのも一つの方法だから活用できるものはどんどん活用して苦手意識をなくしていくのも一つの手だよね。
まとめ
初めて額装をする人には、少し面倒くさい工程が多いかもしれませんが、一度やってみると次からはコツが分かって簡単に出来るようになります。なので、作品を作ってまだ飾ったことがない人は是非一度挑戦してみてくださいね!