カッターと三角定規で綺麗に切れる!紙をまっすぐに裁断するコツとは?

今回はデザイナーとして今まで数多くのポスターやリーフレットといった紙を裁断してきた私が、裁断機を使わずに紙を綺麗に真っ直ぐに切るコツを紹介したいと思います。これだけ押さえれば、あとは回数を重ねていけば必ず綺麗に切れること間違いなしです。

目次

紙をまっすぐに切るコツとは

紙を真っ直ぐに切る上で最も大事なことは「直角であるかどうか。」

どんなに定規をしっかりとあてて、カッターで真っ直ぐに切れていても、出来上がった紙が斜めになっていたりして、なかなか直角に切れないと言う人も多いのではないのでしょうか。
実はあるものを使うと、とても簡単に直角に切ることが出来ます。それは、、

三角定規です。

私の中で、紙を切る時の三種の神器といてもいい程、三角定規は必ず使います。と言うよりこれさえ持っていれば普通の長い定規はいりません。

用意するもの

用意するもの
・三角定規(透明でグリッドの入ったもの)
・カッター(何でもOK)
・カッターマット(あると楽)

三角定規はこのように直角二等辺三角形と直角三角形がセットになっています。なので、分度器で測るまでもなく容易に直角かどうかを確かめることができます。

まず、切る前に道具の確認です。三角定規は必ずグリッドの入った透明なものを用意してください。通常の長い定規の場合でも透明でグリッドのあるものがとても便利です。画材屋文房具売り場の製図コーナーにあるので持っていない人は見てみてください。

カッターは家にあるもので大丈夫です。ただし、カッターの刃が欠けている場合は紙が綺麗に切れないので、必ず折って新品の刃にしてから使ってください。

失敗しないための4つのポイント

点を3つ打つ

初めの慣れないうちは定規で測って鉛筆などで線を引くと思いますが、線ではなく点を3つ打つようにしましょう。この方法は私が美大生の時に製図の授業で教わった方法です。

この方法の利点は、線を引いてしまうと途中で「やっぱりもう少し右に線を引き直したいな。。」と言う時や、紙を切った後に少しズレて線が残ってしまい後から消しゴムなどで消さないといけないといった手間を省くためです。

そして点を打つ時には必ず二点ではなく三点を打ちましょう。上の図で説明しますと、二点だと曲がっていてもパッと見真っ直ぐに見えてしまうんです。ですが、このように三点打つことで初めて真っ直ぐな線かどうかが分かります。なので三点が交わる線こそが正解なのです。

立ち上がって切る

まず紙を切るときは必ず立ち上がって行いましょう。椅子に座って行うと、視点が紙に対して垂直でないので正しく切ることが出来ないのと、腕の支点が遠いのでしっかりと綺麗に紙を切ることが出来ません。慣れるまでは少々面倒かもしれませんが必ず立ち上がって作業してください。

押さえる方の手に全神経を集中させる

実はカッターで切る方ではなく、押さえる方の手の方がとても大事になってきます。なぜならカッターは定規に添わして切るだけなので。この添わされる側の定規次第で綺麗に切れるかどうかが決まってきます。むしろカッターの方は力を抜いて軽く線を引くぐらいの気持ちでカッターをゆっくりと手前に引きましょう。

その時に押さえる方の手は「絶対に何があっても動かさないぞ!」と言う気持ちで全体重を乗っけて押さえましょう。

一回で紙を切ろうとしない

これは初心者がやってしまいがちな一番の失敗例です。コピー用紙のような薄い紙ならいいのですが、画用紙やケント紙、銅版画用などの分厚い紙は目には見えませんが紙の繊維が細かく絡み合っていてとても丈夫です。そのため、一回で力を入れて切ろうとするとカッターの刃と紙の表面の繊維の摩擦で滑り、切っている最中に曲がってしまうことがあります。

なので、最初は軽く撫でるようにスーッとカッターを入れてください。その後、その切った後に沿わせて2〜3回に分けてゆっくりと紙を切っていきましょう。ちょっとずつ繊維を断ち切るイメージです。

定規の使い方

次に定規についてです。一般的な長い定規を例に説明します。
通常の長い定規だと上の写真のようにメモリの部分の厚さが斜めになっているものが多いかと思います。(厚みがあり高さがあるものは大丈夫です)実はカッターで定規を使う際にこちらの部分を使ってはいけません。

なぜなら、この斜めの方を当ててカッターで切って行くと必ずカッターが定規を登ってきます。登ってくると定規の腹の部分に切り込みが入ってしまって傷つくのと、次に切る時にもこの切り込み部分にカッターが入ってしまい二度とその定規では真っ直ぐに切ることが出来なくなります。

なので、カッターで切る際には必ずメモリが書いていない反対側をカッターに沿わせて切るようにしてください。



ちなみにこちらの三角定規はどの面も断面が垂直に上がっているので線を引くのにも、カッターで切るのに問題なく使用することが出来ます。
「メモリ側は線を引く用、背中はカッターで切る用」と覚えておきましょう。

三角定規がない場合はどうしたらいいの?

私のように頻繁に紙を切ることがない場合は、三角定規自体をそもそも持っていないと言う人もいるかと思います。三角定規は家に一個あったら大変助かる道具なので購入することを強くオススメしますが、「まぁ、たまにだし買うまでもないかな」と言う人にはこの方法で代用することができます。

定規を二本使う。

使い方は、小学校の算数習った方法なのですが、こんな感じで定規と定規を合わせてスライドさせて点を打ちます。

この時にも「直角」を正確に出すための基準となる直線が必要になりますので方眼が入ったカッターマットなどを使うと、失敗もなくとても便利です。

まとめ

今回は紙の裁断について紹介しました。慣れていないと紙を真っ直ぐに綺麗に切るのは難しいですよね。
直角をしっかりと意識して慌てずにゆっくりと作業をすれば綺麗に裁断できるようになりますので是非マスターしてみてくださいね!

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