今回はジブリの最新作「君たちはどう生きるか」を鑑賞してきましたのでご紹介していきます。
正直、観に行く前はネットの口コミなどをみて「つまらなかった」「よく分からなかった」「2時間退屈だった」といったネガティブな感想が目立っていたので、最悪こうなってもいいかという覚悟で行ったのですが、思っていたよりは全然良かったです。
あらすじ
第2次世界大戦中。東京を襲った空襲で母親を失った主人公の眞人(まひと)は、父と共に東京から田舎に疎開することに。そこには父の再婚相手となる眞人の母の実妹のナツコとの三人暮らしが待っていました。しかもナツコのお腹には子供がおり、母を忘れられない眞人は複雑な思いを抱え、日々生活をしていきます。そこに突如現れたアオサギに導かれ、不思議な世界に行くことに。
ジブリ版「不思議の国のアリス」
大筋としては「不思議の国のアリス」や「パンズ・ラビリンス」(←オススメ)に似ている感じで、少年がアオサギ(画像の右おじさん)に導かれて不思議な世界に迷い込むというお話しです。
主人公 眞人の境遇が辛すぎる
いやもう何が辛いって冒頭でお母さんが亡くなるのも辛いのですが、それ以上に母に瓜二つの実の妹と再婚する父親の神経が私は分からなかったです。最愛の人が亡くなって恋しいのは分かるのですが、眞人がかわいそ過ぎて。。
眞人がナツコさん(再婚相手)と顔を合わす度に自分の部屋で「お母さん、、」って泣いてるのが辛かったです。
つまらないと感じた人がいたのはなぜか
レビューでかなりの数を占めていた「つまらない」「よく分からない」派の意見が気になり、その時はいつ来るのだろうかと覚悟していましたが気が付けばエンドロールに。
ちなみに私はジブリで一番好きなのが千と千尋なのですが、確かにそれと比べるとこの作品は,、、
話に緩急がないというか、ただ淡々と話が進んでいく印象です。特に何かすごい事件があるわけでもなく(最後の方に少しありますが)不可思議な現象がずっと続くので「何が起きているんだ?」「なんかよく分からないな」となるのかもしれません。
不思議の国のアリスもそうですがその現象、現象にあまり意味はなです。その現象を見て「だから何?これが話の何に繋がるの?」と思ってしまう人はこの作品は楽しめないのでないでしょうか。
まぁ私のようにその現象に意味があるとかないとかあまり深く考えない人の方が見やすい作品だと思います。(多分意味はあるかもしれませんが、、気になる方は考察動画などを見てください。)
まとめ
最初にも少し触れましたが「不思議の国のアリス」や「パンズ・ラビリンス」が好きな人であればオススメの作品です。再婚相手のナツコさんとの関わりやナツコさんを愛する父のことも大事にしたいと思う主人公の葛藤などの心理描写一つ一つが丁寧に描かれています。最後はハッピーエンドなので鬱終わりとかではなくて良かったです。
また主題歌がこの話に本当にマッチしているので気が付けばエンドロールで涙が出てきてしまうほど歌詞に感情移入していました。是非ご覧の際はエンドロールまで見てからお帰りくださいね。