今回は「サンドペーパー」を使った技法を紹介していくよ。この技法は絵を描くのが苦手な人でも紙やすりを銅版の上に置くだけだから簡単に出来てオススメだよ。
サンドペーパーって、、あっ!紙やすりのことか。
紙やすりを使った技法?
えっ、、紙やすりを銅版の上に置くだけなの!?紙やすりを使って銅板をやすって作るのかと思ったよ。
ふふふ。。実は、やすらないんだよ。早速、作り方を見ていこうか!
用意する物
用意するもの
- 紙やすり(粗めのものがオススメ)
好きな粗さの紙やすりを用意します。あまりに粗さが細かいものだと、綺麗に表情が出ないので触ってみて手に凹凸具合が残る粗さの紙やすりが好ましいです。ちなみに、今回使っているのは100番と60番です。
色々な粗さの紙やすりを組み合わせて作ると出来上がりに表情の差が出るからオススメだよ!
紙やすりを銅版の上に配置する
あらかじめグランドを塗ってある銅版の上に紙やすりを適当な大きさに切って配置します。
紙やすりを銅版の上で重ねて、「こんな感じかな。こういうのはどうかな。」とイメージを固めていきます。
インクを付けずにそのままプレスする
ある程度、イメージが固まったら、紙やすりを逆さまにして銅版の上に置きます。
今回の技法では、紙やすりの表面のザラザラな部分を使うので、紙やすりの表面と銅版が向かい合うように配置します。
そのまま一度プレス機を通します。
ザラザラのところを使うからさっきとは逆になるんだね。
腐食する
プレス機に通して、紙やすりを取ってみると、紙やすりの部分だけグランドが取れています。
そのまま20分程、腐食します。
そっか、紙やすりのザラザラの部分だけが腐食されて黒く出てくるんだね!
そうそう。あと、腐食時間は普段だと15分ぐらいなんだけど、紙やすりは少し細かいから気持ち長めに腐食して様子を見てね。
刷るとこんな感じ
紙やすり独特のザラザラした部分が腐食されて絵としてしっかりと出ています。
本当だー!ちゃんと紙やすりの形になってるね!
紙やすりが重なっている部分はより濃く色が出ています。
まとめ
今回は紙やすりを使った技法を紹介しました。紙やすりを好きな大きさや形に切って銅板の上に置くだけで、簡単にできるのでオススメです!