銅版画で紙コースターに刷ってみました。
紙コースターに刷ってみよう

今回は、なぜか家に大量にあったこちらの紙コースターを使って作品を作っていきます。

今回は紙コースターに刷ってみるよ!



前にTシャツで作った時のコースター版だね。


紙の湿らし方に注意する


紙コースターで刷る時と銅版画用の紙に刷る時との大きな違いは紙の湿らし方です。
普段なら紙を十分に水に浸してから余分な水分を新聞紙などでしっかりと取り、それから刷るのですが、こちらの紙コースターはボール紙で出来ています。なので一見、厚みもあり堅そうなのでよく湿らした方が良いかと思うかもしれませんが、実はその逆で銅版画の紙よりも、とても脆いです。
銅版画の紙は使っていて分かると思いますが、繊維が幾重にも絡み合っていてカッターで切る時も何度か繰り返して切らないと裁断できないくらい頑丈にできています。その為、繊維ひとつひとつに水分を行き届けないといけないのですがボール紙は複数の紙を重ね合わせて圧着して作られます。なので濡らすとペラペラになってしまいます。
なので、霧吹きでささっと濡らすぐらいでOKです。


コースターの内側に入るように銅板を切る


最初はコーヒーの絵を作ったのですが刷った時に出るプレートマークの形が気に入らないので、これをどうにかしたいと思い、作り直すことに。プレートマークをなくす方法は二通りあります。
プレートマークが紙の外側に出るので刷った時に出てこない
プレートマークがモチーフの形で出てくるので違和感がない
せっかく銅版画で作るのだから、プレートマークはあった方がいいかなと思い、今回は2の方法で作り直すことに。しかもエッチングだと線が綺麗すぎてなんか違うなと思ったので次はドライポイントで作ります。


モチーフの形に切る


前回、銅板を切って作った時にあまり複雑な形にすると手が痛くて大変だった記憶があったので、コーヒーカップの形に切るのは断念して別のもっとシンプルな形で尚且つそのモチーフがわかるものを探すことに。
「あっ、パンとかいいな、てか食べたい。。」
ということで、簡単そうなフランスパンをモチーフに作ります。


ついでにトマト缶も作りました。パンと合いますからね、トマトスープは。こうして私の脳内で素敵なコーヒー付きの朝食が出来上がったと同時に作品も出来上がりました。


ドライポイントにしたことで線に滲みが出ていて良い感じに仕上がりました。
可愛く出来上がったので誰かにあげたいなと思っていたのですが、作る上で一つ大変だったのが、、


インク詰めと拭き取りが大変


これは私が普段あまり小さい作品を作らないということもあり今回作ってみて初めて分かったのですが、
小さい作品ほどインク詰めと拭き取りが大変であるということ。
インクを詰める時に小さすぎて版が動いてしまったり、拭き取りは拭き取りすぎて上手く刷れなかったりと、苦戦しました。
まとめ


可愛い。。
版単体でも成立していてとても可愛いらしいです。ただインク詰めと拭き取りがやりにくいので、そこだけですね。それ以外は可愛いので気が向いたら作ってみてくださいね!