今回は私が銅版画を始めた頃にやってしまっていた失敗しやすいポイントをまとめましたので、これから銅版画を始めようと思っている方は参考にしてみてください。
みんな最初はミスするものだよね。
というか、いまだに何かしらミスはしてるけどね。。
1. ドライポイントとエッチングがごっちゃになりやすい
これは、習いたての時は特にごっちゃになりやすいです。ドライポイントとエッチングは何が違うのかということをしっかりと理解していないと分からなくなります。詳しくはこちらの記事で触れていますので興味のある方はどうぞ。
2. 紙を用意するのを忘れる
銅版にインク詰めも終わり、いよいよ刷ろうとプレスに銅版をセッティングして気づきます。
「あれ、紙がない。。」
紙はインク詰めをする前に水に湿らせて、準備しておきましょう。
3. 腐食液の中の銅板を忘れてしまう
少し慣れてくるとたまにやるやつです。
腐食中は手が空くので他の作業に没頭してしまい「あれ、そいうえば腐食してからどれくらい経った?」という恐ろしい考えが頭をよぎります。
これをやると、腐食され過ぎて色が濃くなっしまうので必ず「Hey、Siriタイマ15分かけて」と相棒に頼んでおきましょう。
4. 銅版を手で触ってしまう
銅版画は、こう見えてとても繊細です。さらにいうと銅という金属がとても繊細です。
この銅版の取り扱いを雑に行なっていると秒で作品に反映されてしまいます。
例えば表面を手で少し触れただけで手の脂が銅版についてしまい、変に腐食されたり、グランドを塗った部分をうっかり手で触ってしまってグランドが取れてしまって、刷ってみるとまだらになっていたりと、「あれこれ何の後だろ?」というのが多々あります。
銅版画の恐いところは、インクを詰めて刷ってみるまでそれが原因だということが分からないところです。この時には、すでに版が出来上がってしまっているので、その部分だけ後から修正するのはとても厄介です。場合によっては修正できないこともあります。なので初めから作業をする時は手袋をするか、表面には絶対に触れないと決めて作業を行なっていくことが大事です。
5. 松脂はガソリンではなくアルコールでとる
アクアチントを始めた頃、私もたまにやってしまっていたこのアルコールとガソリンの混合。
アルコールは松脂を取る時にしか登場しません。なのでいつもの癖でうっかりガソリンで拭いてしまうと松脂は取れずに、代わりにグランドが取れてしまい「あっっ、、」と、とても悲しい結末を迎えることになります。
まとめ
今回は私が銅版画を始めた頃によくやっていたミスをまとめたのですが、もしかしたら私あるあるなだけで他の人には全く当てはまらない可能性がありますので、一体験談として読んでいただければと思います。回数を重ねて慣れてくるとこういったミスはしなくなりますので、慣れない最初のうちはしっかりとメモなどをして忘れないようにすると良いと思います。
僕も気をつけよ。。
一度経験するとミスしなくなるから、怖がらずに制作してね!